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  1. 前橋市議会 1990-12-07
    平成2年第4回定例会(第4日目) 本文 開催日: 1990-12-07


    取得元: 前橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-15
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1          ◎ 開       議                                (午前10時) 【議長(梅沢富雄君)】 本日の欠席通告者は、9番 土屋史郎君であります。  これより本日の会議を開きます。 2          ◎ 日程報告 【議長(梅沢富雄君)】 本日の議事は、議事日程第4号をもって進めます。 3          ◎ 総括質問 【議長(梅沢富雄君)】 日程第1、上程中の議案等に対する総括質問を昨日に引き続き行います。  質問の通告がありますので、順次発言を許します。           (27番 関根映一君 登壇) 4 【27番(関根映一君)】 お許しをいただきましたので、順次質問させていただきます。  まず初めに、交通安全対策についてお伺いいたします。最近警察庁のまとめが発表されまして、それによりますと、交通死者が3年連続1万人を突破し、昭和50年以降全国の交通事故による死者数が最悪のペースとなったと報道されまして、とうとい人命を失い、胸を痛めたのは私一人ではないと思います。今さらながら交通戦争の恐ろしさを知ると同時に、何とか解消する方途を見出し、対策を考えねばならないと痛切に感ずるものであります。また、総理府の交通安全世論調査によれば、歩行者の4人に3人が、ドライバーの5人に4人が日ごろから交通事故に不安を抱いていると発表されました。まさに交通事故にかかわる問題は文明社会の命題であるように思われます。  そこで、本市の消防本部での年齢別の救急搬送状況を見ますと、交通事故による件数は昭和62年が 1,843人、63年度が 2,001人、元年が 2,314人と年々増加傾向であり、対象者は子供と若者あるいは高齢者に集中しているように思われます。また、県警察本部交通部がまとめました資料を見ますと、子供に関係した交通事故発生状況では、発生件数が死者数、負傷者数ともに昨年のデータから見ますと下回っているものの、事故原因で見ますと、一時停止違反や飛び出しによる事故が多く、時間別に見ますと、やはり下校時に集中しているようであります。  そこで、私は本市の交通安全対策について、安全教育、また施設面あるいは事故防止のPR等々からお尋ねしたいと思います。教育委員会で把握されていると思いますけれども、子供たちの交通事故の現況及び各学校での交通安全指導等、基本的なお考えをお伺いします。  次に、高齢者交通安全教育として現在公民館や学校、体育館等で高齢者に対しての交通安全意識の高揚を図っておりますし、またさらに高齢者の家庭訪問指導も実施しているようであります。最近高知県では高齢者用の大判の交通安全かるたを作成しまして、老人ホームや福祉施設や保育園、幼稚園に配布していると聞いております。本市も県とのタイアップあるいは独自でのこのような意識の高揚を図る面から取り入れたらと考えますが、いかがでしょうか。
     また、高齢者のドライバーに安全を期するために、シルバーマークをつけてもらい、本人の自覚と周囲の注意を促してみたらどうかと思います。いかがでしょうか。またさらに、これからまた年末年始の交通安全運動を展開されていくと思いますが、今後の交通事故防止のPRを積極的に図っていくことが肝要と思いますので、所管部長のご決意をお伺いします。  最後に、施設面から土木部長にお伺いします。ご承知だと思いますが、建設省においては来年度一般道路を対象とした特定交通安全施設整備事業のメニューを拡大し、第5次特定交通安全施設等整備計画が来年度からスタートするに合わせて、交通安全施設の内容を多様化すると同時に、事故と道路構造の内容分析など、精密に行った仕組みも整えて、交通安全施設の効果を高めていく考えのようであります。具体的にはドライバーの事故防止のための休憩施設や譲り車線など、道路整備の面からも交通安全対策の充実が求められているようであります。それらを考え合わせますと、私は以前にも提案させていただきましたけれども、コミュニティ道路の採用でありますが、ご承知のごとく、歩行、休息、会話、遊びなど、地域の人々の多様な要望を満たす豊かな空間をつくる快適性が道路に求められているという定義で質問させていただきましたが、したがってこのコミュニティ道路についての買い物を楽しみながら、またふれあいのある道路整備としての交通安全施策としての一環としてどのように検討されたのかお伺いします。  また、交通標識の設置という面から、高齢者の利用度の高い施設周辺には、シルバーゾーンの設定をして、そして標示をし、そして注意を促す、そういうようなものの施策を取り入れてみたらと考えますが、いかがでしょうか。  次に、美術館建設についてお尋ねします。昨年策定されました第四次前橋総合計画に示された美術館、博物館の建設構想についてお伺いします。言うまでもありませんが、美術館建設については、各会派の議員が取り上げ、文化創造の拠点としての期待をもし、早期に望んでいることを当局は踏まえて、今日までの構想を明らかにしてほしいと思います。したがって、私は3点にわたり質問させていただきます。  一つとして、どのような美術館を目指すのか。特色あるいは性格づけをどのように考えているのか。二つとして、美術館の最も大事な美術作品の収集については、どのような作品を収集しようとしているのか。また、市民が所有しているすぐれた美術作品については、美術館としてはどのように扱っているのかお伺いします。三つとして、美術館の特色、活動内容、美術作品収集の方法や評価などについての基本的な構想を打ち出すことが準備段階としては必要でありますが、どのように準備を進めているのかお伺いいたします。  最後に、青少年の健全育成についてお尋ねします。青少年の健全育成を図る面から、地区青少年健全大会や奉仕活動、文化活動に当局並びに各種団体の方々の推進により、非行防止などをなくす運動を展開されることについて、深甚なる敬意を表したいと思います。  そこで、何点かお伺いいたしたいと思います。12月4日付の新聞でも、テレビでもまた取り上げられましたが、東京都内の公立小中学校登校拒否数が急増し、過去最高の 5,000人を超したことが実態調査で明らかになりましたが、それによりますと、小中学校ともに学年が進むにつれて増加しており、きっかけを見ますと、小学生では親子関係、生活環境のトラブルなどによる家庭生活の問題が多く、中学生では学業不振、友人関係などの学校生活の問題が最も多いようであります。ついては、本市の登校拒否児童数は増加していると聞いておりますが、本市の登校拒否児童の現況についてはどのように把握しているのかお伺いするものであります。そして、さらにその問題解決のためのどのような対応をされているのかお伺いします。  また。非行防止の面からお尋ねいたします。少年たちを相手にシンナーを密売して補導や逮捕という事件が最近起こりました。その中で、中学生3人が含まれているとありまして、この事件ではたまり場の接触が原因と考えておりまして、大変いたたまれません。これらについても青少年補導センターでの活動を踏まえて、たまり場解消の活動をどのように対応されているのかお尋ねします。  最後に、児童館建設についてでございますが、このことについては我が党議員団より再三にわたりご質問してきた経過がございまして、児童館建設の必要性、重大性などをあえて申しませんが、今日までの取り組みについてをお伺いしまして、第1回の質問といたします。 5 【指導部長(竹茂夫君)】 交通安全対策について、特に児童、生徒の交通事故の現状ということでございますが、昭和63年度の交通事故総数が 143件でございました。そのうち特に3カ月以上のけがをしたというような事件が6件でございます。また、平成元年度では 140件、そして3カ月以上のけがをした事件が2件でございました。  交通安全指導の基本的な考え方ということでございますが、学校における交通安全指導は、特に道徳と特別活動の領域がかかわっておりますけれども、学校生活のさまざまな場面で交通安全指導を徹底して、痛ましい交通事故をなくしていきたいと考えております。児童については以上でございます。 6 【市民部長(舩津正作君)】 高齢者の交通安全対策について、お答えをいたしたいと思います。  昨年の交通事故で亡くなった全国の死者のうち、約29%に当たります 3,186人の高齢者の方々が交通事故で亡くなっておるわけでございます。本県におきましても32%に当たります72人が、前橋市におきましても28%に当たりますこれ8人でございますけれども、高齢者の方が悲惨な交通事故によりまして亡くなっておるわけでございます。そこで、本市におきましてもこれらの事故を未然に防ぐというようなことで各季、これは春、夏、秋、冬ということで、交通安全運動をやっておるわけでございます。特に高齢者の交通安全教室、それらに際しまして、高齢者の交通安全教室を開催をいたしまして、交通事故の啓発を図っておるわけでございます。昭和63年度から秋の全国交通安全運動を前にいたしまして、高齢者の交通安全旬間を設けまして、交通ルールであるとか、交通のマナー等の実践を呼びかけておるわけでございますが、なかなか事故は依然として増加の傾向にあるわけでございます。そんな関係からいたしまして、市におきましても老人クラブを単位といたしまして、高齢者交通安全推進員というのを 476名でございますが、委嘱をいたしまして、事故防止を図っておるわけでございます。また、ご指摘にもございましたとおり、交通安全協会の婦人部であるとか、女性ドライバークラブの会によりまして、老人施設や家庭訪問等を行いまして、交通事故の防止啓発を図っているわけでございます。  ご提案のありましたかるたのことにつきましても、今後検討させていただきたいというふうに考えておるわけでございます。  また、シルバーマークのステッカーの関係でございますが、市内には高齢者も65歳以上の方が約3万 3,000人ぐらいおるわけでございまして、そのうちに約 5.4%の 8,500人ぐらいの人が免許を持っておるわけでございます。今後ますます免許の所有率というふうなことも増加をすることが予想されるわけでございます。したがいまして、シルバーマークを車両に添付をするということにつきましては、一目でも高齢者の方が運転しているということもわかるわけでございますし、また運転する高齢者みずからも、安全運転ということを自覚をして運転するということにもなるわけで、大変結構なご提案ではないかというふうに考えておるわけでございます。いずれにいたしましても、実際面になりますと、法的規制がないと、なかなかこれがご協力がいただけないんではないかというふうなこともございますので、今後のいろいろの参考にさせていただきたいというふうに考えておるわけでございます。  それから、年末年始におきます交通事故につきましての見解でございますが、先ほども申し上げましたように、市民を悲惨な交通事故から守るために、交通安全運動の実施計画に基づきまして、先ほど申し上げました各季の交通運動を効率的に推進をいたしているわけでございます。そんな関係からいたしまして、広報まえばしを初めといたしまして、関係機関とも協力していただきまして、交通事故防止の啓発に努めておるところでございます。特に年末年始ということになりますと、忘年会であるとか新年会というふうなことも多くなってまいりまして、飲酒の機会も多くなる。また、仕事上の気ぜわしさというふうなこともありまして、毎年交通事故が多発しているのが実態でございます。市におきましても、毎年のことでございますけれども、関係機関に対しまして交通事故のない明るいひとつ年末年始を過ごしていただきたいというふうなことで、お互いにお願いをしたり、啓発に努めているのが実態でございます。以上でございます。 7 【土木部長(酒井和平君)】 近年交通事故の多発によりまして、交通安全の対策の内容の多様化、そういうことが今考えられているわけでありますが、その中でコミュニティ道路についてのご質問でございます。コミュニティ道路につきましては、既にご承知だと思いますけれども、端的に言えば幹線道路が整備され、地域の裏通り等に通過交通の進入を抑制し、歩行者が安全かつ快適に通行できる交通機関を形成すること、要するに人と車の共存を図る。それの生活道路と言われております。この事業につきましては、国での採択基準がありまして、これにすべて該当する場合、必要に応じ採択するということで、非常に限られた事業の内容でございます。この事業の推進に当たりましては、地元の商店街または県の公安委員会等の協議のほか、消防活動に支障のないように関係機関との協議も必要でございます。市街地の再開発事業との絡みも出てくるかと思いますけども、本市といたしましても、他都市との調査を行いまして、研究を進めているわけでございますが、なかなか採択基準に該当するような道路がありません。これからも鋭意努力をいたしまして、また内容の多様化ということもございますので、その辺も踏まえまして、努力してまいりたいというふうに考えておるわけでございます。  なお、シルバーゾーンの設定につきましては、市民部長さんのほうからお話をしていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 8 【市民部長(舩津正作君)】 シルバーゾーンの設置の関係につきまして、私のほうからご説明をさせていただきたいと思います。  ご指摘のありましたシルバーゾーン並びに音響つき信号機の設置のことにつきましては、安全なまちをつくるというふうなことを推進するためにも、非常に大切なことではないかというふうに考えておるわけでございます。したがいまして、特に高齢者の利用度の高い福祉施設の周辺に設置するということも考えられるわけでございますので、それらの問題につきましては今後関係機関と十分協議をして進めてまいりたいというふうに考えているわけでございます。以上です。 9 【指導部長(竹茂夫君)】 美術館建設について、どのような美術館を目指しているか。また、その特色あるいは性格づけをどう考えているかということでございますが、美術博物館の建設構想の推進につきましては、市議会のご意見や広く市民の声などを聞き、美術博物館基本構想策定委員会のような組織をつくって、市民の芸術、文化水準向上のための市民に親しまれる、市民のための美術博物館の基本構想を策定したいと考えているところでございます。  お尋ねの美術館の特色あるいは性格づけについてでございますが、これまで他市や他県の美術館を調査研究してきた結果を参考にして、前橋市にふさわしい本市の特性を生かした美術館のあり方等について、基本構想を十分に検討してまいりたいと考えております。  次に、美術館収集作品、また収集方法等でございますが、これも先進地の美術館を見ますといろいろな形態がございます。特定作家を中心にしたものだとか、あるいは郷土作家を主としたもの、あるいは西洋及び東洋の作品を主としたもの、さらに最近は新しい現代美術を主にしたものなど、美術館の方針に基づく多様な対応が見られ、それぞれ特徴がございます。  また、ご指摘の市民所有の美術作品につきましては、委託や寄贈を受け、市民に対しすぐれた作品の公開に努力しているところもございます。本市としましては、こうした他市などの例を踏まえ、今後基本構想策定委員会や、さらに収集評価委員会のようなものをつくって、その基本方針に従って作品の収集について十分慎重に検討してまいりたいと思います。  3番目の準備段階の進め方についてでございますが、現在はこれまで視察調査をしたものを内部で検討しているところでございます。基本的構想については、冒頭で申し上げましたように、市議会の意見や広く市民の声を聞きながら、基本構想策定委員会のようなものをつくり、十分に検討していきたいと考えております。なお、具体的な検討段階に入ったときには、議会への中間報告等も十分に行いたいと考えております。  続いて、3番目の健全育成関係でございますが、登校拒否児童、生徒の現状はどうかということでございますけれども、学校基本調査によりますと、年間50日以上欠席した登校拒否児童、生徒は昭和63年度から増加しております。平成元年度は小学校児童25人、中学校生徒 100人、合計 125人でございます。本市としての対策でございますが、この登校拒否児につきましては、本市としても重点課題の一つとして、昭和63年度から登校拒否児指導対策研究協議会を設置いたしまして、専門医あるいはカウンセラー等の専門家の指導を受けながら対処してまいりました。この登校拒否児指導対策研究協議会が、平成2年度から登校拒否児指導委員会と改めまして、さらに具体的な問題に適切に対応するように努めております。平成元年度には、教育研究所登校拒否児童対策専任の教育相談員を2名配置するとともに、登校拒否児童早期発見のポイント、指導のポイントというものを作成をしまして、各学校へ配布し、指導援助に努めてまいりました。また、登校拒否児の個々のケースの指導につきましては、情緒指導教室のほか、平成2年度から専任の指導員2名を配置しまして、登校拒否児適応指導教室前橋にじの家、これ児童文化センター内に設置いたしましたが、この前橋にじの家を開設をいたしまして、直接的な指導援助を行っております。さらに、教育研究所では登校拒否児の保護者及び教師を対象に集団コンサルテーションを実施して、適切な対応の仕方について指導援助を行っております。なお、全教師に対してはカウンセリング技術指導講座など各種の研修会を通して指導力の向上に努めているところでございますが、今後こうした教育相談事業を一層充実させて、登校拒否問題に対応してまいりたいと考えております。  次に、たまり場の解消等についての活動でございますが、たまり場につきましては、青少年育成補導推進員補導センターの活動によって実態把握に努力しているところでございます。たまり場というのは、公園や駅周辺あるいは河原等の屋外とゲームセンター、デパートあるいは個人の家も含まれますけれども、屋内のたまり場等もございますが、今後補導センターあるいは青少年育成補導推進委員会の活動を通して、あるいは市民の協力をいただいたり、関係機関、団体の協力を得てたまり場を発見し、少年の指導に一層努力していきたいと考えております。以上でございます。 10 【福祉部長(矢崎祐一君)】 児童館についての取り組みということでございますけれども、ご承知のとおり現在日吉の児童館と朝倉の児童館の二つがあるわけでございます。両方の館ともその利用は地域の学童や幼児の方々、また母親等でございまして、この設置をされております区域以外からも広範囲にわたりまして、幼児と母親との来館が非常に多くなってきております。この児童館が有効に活用されている現状ではございます。ちなみに、日吉の児童館では年間1万三千余人の方々の利用もございますし、朝倉の児童館のほうでは同じく年間1万 6,800というような利用者数が出ておるわけでございます。このようなことから、第四次の総合計画におきまして、さらに2館の建設を予定しているところでございます。児童館の建設につきましては、建設場所も含めまして、児童数や地域の環境あるいは実情等さまざまな角度から検討が必要であろうと思っております。なおかつ21世紀を担う乳幼児の健全育成の立場からも、今後十分研究しながら、建設に向け努力をしてまいりたいと思っております。以上です。 11 【27番(関根映一君)】 それぞれの部長のほうからご答弁いただきまして、まず最初に交通安全対策のほうから聞きたいと思いますけれども、学校教育の現場では大変さまざまな努力をされているんだと思います。特に交通安全教育に対しては、自転車の教室だとか、またそういうチェックだとか、また先ほどもお話がありましたけれども、児童文化センターですか、そういうところでの指導だとか、そういうのやっているようですけれども、そういう意味で頑張っていると思いますけれども、ともかく子供を守るという意味から、生徒1人ひとりが自覚を促す意味から、単なる自転車の乗り方だとか、そういう注意だけじゃなくて、いろんな面で思いやりのある心を育てる意味からして、心の教育というんですか、そういうような面を考えながら、この安全教育の指導書というものを発行してみたらどうかと、こういうふうに思うんです。そういう中では、非常にユニークだったもんですから、ひとつ取り上げたいと思うんですが、静岡県ですけれども、公立高校なんですけれども、非常に子供のよくわかるような、交通安全教育の面で、非常に漫画的なのを書きまして、ストーリーがありまして、非常にわかりいいように書いているようであります。そういうようなこともひとつ検討の課題になるんじゃないかなと思いますけれども、その辺について、もし考え方あればお聞きしたいと思います。  また、高齢者の問題大変頑張っていると思いますが、非常にステッカーの問題も、シルバーマークですか、そういうふうなことで大変私のほうから提案させていただきましたけれども、現実に余り見たことないから、そういうことかもわからないんですけれども、実際に若葉マークだとか、そういうのがついている。初心者マークですか、そういうのもありますけれども、ともかく規制がないということで、非常にその辺のことについても研究するということでございますので、十分よろしくお願いしたいと思うんです。  全体に考えますと、高齢者ばかりじゃないんですけれども、交通安全教育の面から考えますと、例えば議会始まる前に専決処分ということで、我が職員の事故の問題もちょっと取り上げましたけれども、残念ながらやはりこれだけの人数の職員を抱えれば、当然事故はあると思いますけれども、やはりこの事故の件数を調べてみましてもちょっと多いと。そういうふうなことも含めまして、やはり職員の方々に、例えば公用車を乗る場合には、そういうふうなステッカーなんかも考えながら進めていくと。シルバーマークばっかじゃありませんけれども、本当にこれからの事故の多様性、いろんなところであるんですけれども、例えば駐車違反なんていうことで、大変今取り締まりでご存じだと思いますけども、武蔵野だと思いましたが、指導員を大変多くして、駐車違反を取り締まっているわけですけども、今度法の改正が来年あると思いますけれども、駐車しているところにぶつかって事故が起こった。そういうことで、大変迷惑なそういうことでの駐車違反をなくそうと、そういうようなステッカーもつくっていくと、そういうような考え方がもしあれば、していったほうがいいんじゃないかと、こう思うんです。  交通安全のモニターもいろんなところで自治体がやっているようです。本市はちょっとわかりませんけれども、いずれにしても交通安全のモニターをそういういろんな形で危険な区域だとか、あるいはそういう駐車の非常に危険なとこだとか、そういうふうなところをプロのドライバーから提言してもらって進めていくと、こういう制度も必要になるんじゃないかなと、こう思いますので、第2質問としてはそのことについて考えがあればよろしくお願いしたい。  安らぎゾーンにしては、先ほども交通標識の問題を私はしたんですが、前橋においては非常に高齢者や身障者の交通信号機も取り入れて頑張っているようなとこもあるようでございますけれども、いずれにしてもこのシルバーゾーンの近くにゾーンを設けて、対策を練っている市もあるわけですから、その辺のいろいろの関係機関との協議を進めていくということでございますが、この辺についても研究をして、例えば今言ったように信号機だとかあるいは交通標識でも、例えば敷島公園の中にも安らぎ的なゾーンがあるわけです。暴走族に入っては困るという、ああいうような形で各いろんな福祉施設の周りのところにいろんな配慮をして、高齢者の方々を守っていくという、そういう施策を展開していくということで取り上げたわけですけれども、これから交通標識のことになりますと、当然県の関係でございますから、県の交通規制のほうに要望を出していかなけりゃならないと思うんです、信号機も含めて。しかし、交通標識の場合はできると思うんですけれども、その辺についてももう一度再度考え方があれば、よろしくお願いしたいと思います。  それから、コミュニティ道路については、これもいろいろ取り上げてきました。そして、先ほども部長からいろいろお聞きしましたけれども、なお一層努力して研究したいというお話でございますけれども、場所もいろいろ考えてみますと、やはりこれからする住宅団地だとか、また南部のほうでは大変大規模な団地ができるような話も聞いておりますけれども、いずれにしても新しい住宅団地をつくるとか、そういうところの中で生み出していく。また、既存の道路の中でも国の基準があるわけですから、それに合うような形での検討を、いろんなところで研究していくと、こういう姿勢が必要になってくるんじゃないかと思うんです。今聞きますと、前橋は全然ないですよと言われちゃうと、何かそうかなという気がします。例えばいろんなとこで裁判所の前の通りはどうだろうかとか、商店街の中を一方交通にして、ジグザグとは言いませんけれども、そういうふうな形でのする方法もあるんじゃないかというふうなことを私は考えております。ともかくいろんな人たちの方々のご意見を聞かなければできないということはよくわかりますけれども、その辺について再度お聞きしたいと思います。  それから、美術館の建設についてでございますが、各会派の議員がもう五、六年ぐらい前だと思いますが、もう大分前から唱えてきたわけですけれども、どうも聞いてみますと、これから構想の策定委員会のメンバーをつくって頑張ろうと、こういうことでございますけれども、最近の新聞見ますと、高崎ができ、伊勢崎が頑張っているというふうなことを見ますと、前橋はふさわしい美術館をするために、いろんな作品を収集していると思いますけれども、何としても美術館の構想を早くにつくって、作品の収集にかかっていかなければ間に合わないんではないかと、こういうふうに思います。ともかく先ほどのお話では、これから慎重に検討してというお話でございますけれども、10年という総合計画の中のスパンがあるわけですから、その中で作品の収集も、いろいろ検討するのも結構ですけれども、内部だけの調整じゃなくて、いろんな方々のご意見を入れながら、早くメンバーを構成し、そして作品を購入して、基本的な方針をきちんと決めて、郷土の作家だとか、いろんな美術館でもとらえ方によっては、現代美術ばっかじゃないんです。いろんな書道もあり、さまざまな特色のある美術館もある。私ども視察に行って勉強してまいりましたけれども、ともかく前橋にふさわしい美術館をしてもらわないと困るわけです。したがって、もっと性格づけがはっきりしていないと、こういうふうに思いますので、再度この辺についてはお聞きしたいと思います。ともかく美術館構想を早期に建設すると同時に、作品を集めていくということが大変時間がかかるわけです。そして、市民の方々にとっていろいろのPRをして、いろんな方々にご協力してもらわないと、作品も集まらないわけです。したがって、本当に文化創造の拠点を目指す意気込みというのが非常に私は薄れているんじゃないかと、こういうふうに思いますので、その辺については再度お聞きしたいと思います。特に国際交流の問題なんかも前から取り上げていましたけど、国際姉妹都市を提携しながら、大変その辺の交流も図っているようなとこもたくさんございますので、あわせていろんな現実に総合芸術としての拠点というか、そういう意味からこの問題を取り上げたわけですけれども、その辺についてのご決意がありましたら再度聞きたいと思います。  最後に、青少年の健全育成ということで何点か絞ってお聞きしましたけれども、登校拒否の問題については、大変勉強していくというか、いろんな人に相談したり、内容を聞いたり、いろんなことをお聞きしますと、非常に年々ふえている。そして、中学校や高校生にも及んでいくという、低学年だけじゃなくなってきたということが非常にわかります。先ほどの部長の答弁でもわかりますが、ともかくいじめをきっかけに登校拒否が、高校をあるいは中退してしまうという、そういうふうな子供もできてくる。そういうことをなくすために積極的な対応が進まれるわけですけれども、高校の中退、そういうのを追跡的な調査をしていると、そういうのがあればひとつお聞きしたいと思いますが、いずれにしても登校拒否をなくすために、そういう非行に走らない、そういうための施策を充実するために頑張ってもらいたいと思いますので、その辺の追跡的な調査があればお聞きしたいと思います。  そしてまた、相談員を2名ずつふやしたというお話でございますけれども、いろんな研究して頑張っているようでございますけれども、私は子供たちの中で登校拒否の児童に対して、いろんな情操的な教育の環境の場を与えてあげると。そういう面からして野外観察だとか、いろんな宿泊学習だとか、そういうような形で子供との接近を深めていくという、そういうような運動も必要ではないかなと思いますので、その辺のご意見があればお聞きしたいと思います。  それから、補導推進員のことで、一生懸命青少年非行で頑張って、たまり場をなくそうとして努力していらっしゃっているわけですけれども、最近やはり前橋ではありませんけれども、そのことによって青少年の指導員が殺されてしまったという事故があったんです。たばこを吸っていることを注意したことによって、暴行を受けてしまったということで、大変残念な悲しい事件がありましたけれども、そういうようなことも含めまして、補導推進員の方々は大変危険な地域においても行って指導に当たっているようでございますが、いずれにしてもこういうことのないようにするためには、ある程度どういうような体制を整えているのか、その辺も聞きたいし、またあるいは補償というんですか、そういうものについてもどのように、制度化をしていかなきゃならない場面もあると思うんです。その辺についてもご意見があればお伺いしたいと思います。  それから最後に、児童館の問題ですけれども、昭和36年から調べてみますと、もう全国で児童館がふえまして、約20年間近く 3,500館ぐらいあるんですが、大変多く増加してきている傾向でありますけども、先ほど部長さんのお話では、児童館がいろんなその地域以外のところからも来ますよというお話でございました。来てはいけないんじゃないんです。来てもらいたいわけですけれども、だけども実際に考えてみると、その地域だけが非常に多く使われているということが事実なんです。だけども、総合計画の中では2館をするということでございますので、何かさっき聞いてみると、まだ進んでいないような気がします。したがって、用地買収のことについても、いろんなさまざまなご意見もというお話でございましたけれども、やはり東西南北に我々は欲しいということで、特に東、西の方面が少ないわけですから、その辺についてもどの辺までについて煮詰めているのか。煮詰めていかなくてはならないのか。そういうことを考えますと、早急に進めてほしいというふうに思うんですが、これは要望にしたいと思いますけれども、ともかく児童館についても積極的に、青少年健全育成のために大事な施設でございますので、その辺についてもよろしくお願いしたい。ここについては要望しておきたいと思います。以上です。 12 【指導部長(竹茂夫君)】 交通安全関係についてでございますが、今それぞれの学校がやっている指導、これをちょっと申し上げますと、交通安全のしおり、これを作成をして、小学校の1、3、5年生、中学校1年生に配布をして指導に活用してもらっております。このしおりにつきましては、現在も見やすい、わかりやすいというようなことを念頭に置いて、絵等も多く入れておりますが、これももっとわかりやすい、あるいは見やすい、心にしみ入るような指導書をつくっていくという配慮も必要かなと、そのように考えております。また、新入児童には黄色い帽子や傘を配布して交通安全に役立てたり、あるいは親と子の交通安全教室を実施したり、あるいはドライバーへの絵手紙を子供たちに書いてもらったりというふうなことで、子供に対する指導も数多くやっているところでございますが、先ほど申しましたように、この痛ましい交通事故がなくなりますようより一層努力をしていきたいと、このように思います。以上です。 13 【市民部長(舩津正作君)】 駐車違反防止の推進というふうなことだと思いますが、お答えをいたしたいと思います。  駐車違反ということにつきまして、非常に現在深刻な都市問題となっておるわけでございます。そんな関係もございますので、違法駐車の追放に向けましては、先ほどのお話にもございましたとおり、道交法であるとか、自動車の保管場所の確保に関する法律が改正をされまして、来年の1月1日から施行されるということになっておるわけでございます。そんな関係もございますので、本市におきましても、交通指導委員会または交通安全協会等を通じまして、それらの違反ステッカーの配布というふうなことにつきましても既にさせていただいているわけでございます。いずれにいたしましても、ご指摘のありました公用車についての提案等につきましては、関係部課とも協議をさせていただきまして、進めさせていただきたいというふうに考えておるわけでございます。  次に、交通安全モニター制度の関係のお話があったわけでございます。神戸市の関係のお話もあったわけでございますが、本市におきましても前橋、それから前橋東両警察署があるわけでございますが、両警察署におきまして、交通モニター制度というふうなことをやっておりまして、既に前橋署におきましても46名ですか、東前橋警察署におきましても22名ということで、合わせまして68名をそれぞれ交通モニターというふうなことで委嘱をいたしておるわけでございます。活動の内容でございますが、日常生活または仕事等を通じまして、見たり、感じた道路交通上の問題点であるとか、交通上危険があると認められた道路及び施設に関する通報であるとか、無謀運転、それから信号無視などの危険な行為をしたそういった違反の行為等につきまして、交通上見聞した内容につきまして、警察のほうに通報するという、そういう制度があるわけでございます。いずれにいたしましても、事故防止を図っていくということが、これから非常に大きな課題でございますので、さらに関係機関と十分協議を図りながら、その実効に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 14 【土木部長(酒井和平君)】 コミュニティ道路につきましての再度の考え方をということでございますが、一般的にはコミュニティ道路につきましては、道路に潤いをつけてというようなことから、歩道の中にポケットパークを考えたり、道路の線形を変えたりというようなことで、生活の中での道路の潤いというようなことを考えながら設定をするというふうなことでございますし、基準の中にもありますが、ある程度歩道の幅員、車道の幅員、そういうものも制限をされておりますし、1日の歩行者、自転車等の通行が12時間で 600人以上というような数字もあるようでございますんで、それらをクリアするのにはどうしたらいいかということも考えなくちゃいけません。そういうことで、先ほど来も議員さんのほうからも話がございましたように、開発をされるところでございますれば、幹線道路の一つ奥へ入ったところでのコミュニティ道路、そういうことも十分クリアされるようなことにもなろうかと思います。そういうものを踏まえましてこれから研究し、努力していきたいというふうに考えております。  また、シルバーゾーンの標識の関係でございますけども、これにつきましては現在のところでは、一応道路管理者が設定する標識につきましては、境界標識、それと案内標識というのがあるわけでございますが、それと規制標識につきましては公安委員会で設定をするというようなことでございまして、道路管理者の範囲ではございませんが、一応シルバーゾーンの標識とすれば、案内標識の中に入るわけでございますけども、現在の道路管理者の中での規格にあります道路標識の中では、そういうのが設定されてございませんので、これらにつきましても関係機関等でゾーンの設定がされれば、どんな案内標識をつけたらいいかというようなことで研究をしてみたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。 15 【指導部長(竹茂夫君)】 美術館の性格づけについて再度のお尋ねでございますが、先ほどの答弁のように、現在は今までの調査研究をしたものを教育委員会内でまとめているところである。したがって、今後の基本構想策定委員会においてその性格づけを考えていただくと。ぜひ本市にふさわしい美術館構想ができることを期待しているところでございます。  また、外国との交流によっていろんな企画ができるのではないかというようなご提言でございますが、外国との姉妹都市提携による交流につきましては、まず姉妹都市提携が前提でございまして、美術博物館とのかかわりについては、その動向を見ながら、今後の課題として考えてみたいと思います。  また、青少年の健全育成問題でございますが、登校拒否児が中退にかかわるかということでございますけれども、前橋市内の高等学校でどのくらいの高校中退者がいたかということについては、これは把握しておりません。県の教育委員会では、県全体の退学者という数字は公表しております。これが平成元年度で 856人ですが、大体学校生活、学業不適応が半分を占めております。したがって、登校拒否からこれに入ってくるということは今のところございません。  また、野外活動等人に触れる場がいいのではないかというふうなご提言でございましたが、そうした活動に適応できる児童、生徒についてはぜひ進めてまいりたい、そのように考えております。以上でございます。 16 【27番(関根映一君)】 時間ですので、交通安全の問題についても要望させていただきます。いずれにしても、いろんな指導員を前橋の場合は定数が 131で、指導員の非常に確保が難しいというお話も聞いていますので、その辺の努力もしていただきたいと、こういうこともお願いしたいと思いますし、また小中学校の子供たちの絵手紙なんかも、例えば中学校の近辺のところに、あるいは企業のところにお願いをして、そして事故防止のために意識を図っていくような対策をもっと拡充していただきたいと、こう思います。  それから、時間でございますけれども、美術館の問題については、構想委員会での検討をまつだけじゃなくて、積極的に図っていただきたいということで、時間がありませんから、言いませんけれども、今度の特別決算委員会でもまたお話があると思いますから、いずれにしても国内、国外のすぐれた作品をよろしくお願いしたいと、こういうふうに思います。           (12番 金子泰造君 登壇) 17 【12番(金子泰造君)】 通告に従い順次質問申し上げます。  まず、厚生年金住宅と民間集合住宅の老朽廃屋化対策についてお尋ねいたします。公営住宅の老朽化対策につきましては、一定の耐久年度の経過の後に、補修、改修あるいは全面建替え工事等をもって一定のリニューアル、改築が行われ、そのサイクルやパターンも長年の経験則に裏打ちされた長期的な管理プログラムによって、いわゆるスラム化からの回避が保障されているわけでありますが、一方民間集合住宅ということになりますと、つとに首都圏における民間マンション等の廃屋化は、社会問題の一つとしてとらえられているところであります。それは、民間業者によるいわゆる売りっ払いといった販売形態に加え、当該住民同士の自主的共同管理組合組織の欠如、あるいは当事者能力の限界等を理由とするものと考えられますが、こうした傾向は既に大都市のみならず、近郊都市群にも散見される状況にあり、本市もまた例外とは言えず、例えば緑が丘町地内にある厚生年金住宅については、早急にその対策が講ぜられるべき事態にあるとの近隣住民からの指摘もあるところであります。建設当時40世帯あったものがおよそ10分の1に減少したとはいえ、現在もなお居住されている世帯もあることでもあり、固有名詞を挙げての論評は十分慎重さを必要とする次第ですが、この住宅がそもそもその生い立ちにおいて法的性格を色濃く有しており、今後の事例研究、ケーススタディとしても、行政が積極的に指導性を行使し得る対象案件と考えられることから、あえて具体名を明らかにし、幾つかのお尋ねをするものであります。  ただいまも申し上げましたとおり、その9割方が空き家と化した現在の当該住宅は、建物本体の極端な老朽化、また建物周辺の空き地部分の荒廃化の進行により、雑草は繁茂し、枯れ草のシーズンには防火上の懸念を訴える向きも多く、廃屋化した空き家は野良犬、野良猫等のたむろするところともなり、時には見知らぬ人影の出入りも目撃した住民もいるということで、防犯、防災上の見地からも早急な対策が期待されるのであります。経過的には、昭和36年当時、時の住宅難等を背景に、その緩和策の一環として、国が市町村を通じ、被保険者たる対象企業、従業員向けの住宅建設を目的として、厚生年金保険の積立金の還元融資を行い、市町村もまた一部融資を上乗せする形でこれに対応したと伺っておりますが、質問の第1点といたしまして、この辺の状況につきましてもう少し詳しく説明を求めるものであります。  また、本質問に先立つ事前の調べによれば、この10月をもって残余の2社が償還を完了し、全住宅が各社所有となったとのことでありますが、その後の各社の対応について、例えば建替えであるとか、取り壊しであるとか、そうした計画なり、動静についてどういうふうに把握されておられるかについても質問の第2点としてお尋ねいたします。  さらに、第3点といたしましては、枯れ草等の刈り込みなり、除草対策については、本市のいわゆる草刈り条例等の関連において、どのような指導、対策等を講じておられるかについてお聞かせください。  次に、大きな項目の二つ目として、美術館建設構想に関連しお尋ねいたします。既に前段の質疑等もありましたので、重複を避けたいと思いますが、一つには一部論議がなされている博物館との複合施設構想について、そのお考えをお尋ねしたいと思います。現時点での本市が所有する絵画と土器、はにわ類等とのボリュームバランスを勘案すると、美術博物館としたほうが合理的である。少なくとも当面のスタート段階では美術博物館として開設し、後に美術品の充実を待って、それぞれを独立させたらどうかというような発想がその論拠と見受けられますが、この論議についての現在の当局のご認識、基本的態度をお聞かせ願いたいと思います。  続いて、第3の項目、文学館建設に関連しての質問であります。本件は、今日まで総括質問、その他を通じ、継続的にお尋ねしてきたところでありますが、美術館構想同様、前段での質疑の経過もありますので、これもまた重複を避け、簡潔に次の視点、つまりは全国的に展望した場合、文学館はその数 200余りと仄聞いたしておりますが、それらのものとの比較においてとらえた場合の評価はいかがなものなのか。規模、機能面等についての自己評価について、あるいは特徴といったものが考えられれば、それらについてもあわせてお聞かせ願いたいと思います。  第4の項目は、イベントホールの当面の運営等に関連しての質問であります。その第1といたしまして、来る12月16日以降は、競輪開催と他のイベント開催とがいよいよ併設されることになるわけでありますが、このことに対する準備状況についてお聞かせください。その第2に、競輪以外のイベント、特に自主事業については、当面どのようなものを考えておられるかお伺いいたします。その第3、世界選手権自転車競技大会や温泉フェスティバル開催などの経験を踏まえて、その反省点あるいは自己採点等、率直にお聞かせいただきたいと思います。  最後の質問項目第5点は、市街地活性化対策についてであります。本件にまつわる本市行政の最近の注目すべき動静の一つに、来年早々中心市街地の都市整備を効果的に促進するための組織として、第三セクター方式による都市整備振興公社の発足ということがあります。計画によりますと、基本財産を1億円とし、官民一体のもと、中心市街地 170ヘクタールを対象地域に新しいまちづくりを進めることとし、事業内容としては、一つ、都市の開発整備に関する調査研究と普及、二つ、都市の整備に必要な土地や建築物、施設の取得、整備、管理、処分、三つ、都市交通の円滑化を図るための駐車場や交通案内板の整備等、管理などを行うものと伺っております。  そこで、以下の点についてまずご質問申し上げます。直接、間接を問わず、本市市街地活性化に関連する既存の各種プロジェクトということになりますと、主たるものといたしましても、コミュニティマート構想であるとか、あるいはふるさとの川モデル事業であるとか、あるいは都市景観のモデルの問題、あるいはテレトピア構想、そしてまた関東通産局が提案していますところの前橋のモデルイメージというようなものが挙げられるわけでありますけれども、先ほど申し上げましたとおり、本公社の事業内容の一つ目にありますように、都市の開発整備に関する調査研究と普及とあることからして、今取り上げました既存プロジェクト、これはそれぞれ国の所管あるいは本市行政の窓口が異なっている点もあり、おのおのの立場からの切り口で分析し、提言しているという性質のものでありますけれども、これらのことを考えますと、こうしたプロジェクト間の整合を図り、より総合的に本市活性化が実効を上げるための研究や調整作業まで、業務内容として包含されるものと解釈してよいものかお伺いを申し上げまして、第1回目の質問を終了いたします。 18 【商工部長(田中実君)】 厚生年金住宅問題についてお答えいたします。  まず、第1点の厚生年金住宅の建設理由でございますが、これにつきましてはただいま議員さんのお話のとおりでございまして、昭和30年代は経済の高度成長期が続いた時代でございます。若者たちの大企業志向の中で、中小企業者の雇用対策といたしまして、従業員とその家族の住宅確保など、従業員の待遇改善あるいは福利厚生という観点から、厚生年金法に基づきまして、昭和36年に設立された年金福祉事業団の年金積立金による厚生年金還元融資を受けまして、市で昭和36年から46年にかけまして、従業員住宅を建設したものでございます。そして、市から賃貸を受けました事業主は、25年の賃貸期間内にこの住宅建設費用を賃貸料として納付されまして、完済後は無償譲渡されるものでございまして、建物の維持管理につきましては、償還期間中からすべて企業の責任において行うということになっております。また、償還期間中の建物については、事業主に毎年利用状況を報告していただき、あわせて管理面の注意もお願いしているところでございまして、企業の所有となった後もこのお願いは続けております。  そこで、具体的に緑が丘の厚生年金住宅の状況でございますけれども、40戸入居可能の建物でございますが、建設後26年余りを経過しております。しかし、構造的あるいは耐久力には支障はありませんで、今までに何度か手直しをした企業もありますけれども、しかしほとんど手を入れていないというところもありまして、また使用していないところは余計その維持管理も行き届かないという点が出ております。しかし、住居専用の地域といたしましては、大変申し分のない地域にありながら、大変その点もったいない。管理が行き届いていないというふうに感じております。そこで、もう既に賃貸料の償還も終わりまして、すべて企業の所有になっているわけでございます。そこで、各企業の経営者あるいは管理者などにいろいろ聞いてみますと、まず建物を吹きつけ直しして、独身用向けの従業員確保のために使いたいという企業もありますし、また何とか見られるように化粧直ししたい。ただ、建物の半分は他の企業が所有しているので、共同して整備を考える必要があると。また、別の企業では改造のための見積もりを取ったら、かなり改造費がかかるので、改造しようか、建替えしようかということを検討していると。あるいは既に今までに外装の塗装したり、内装も手直しをしたりして、かなり手を入れている。社員住宅の確保のためにも、この整備を続けて使用していきたいというようないろいろありますけども、共通して言えますことは、雇用対策として社員用の住宅として今後も活用していきたい。人手不足の昨今、勤労者福祉対策として改めて見直す必要があるということを痛感しているということでございまして、ただ整備に当たっては、他の企業と協調していく必要があるだろうということ、この2点が共通しております。  3番目の緑が丘厚生年金住宅の清掃を含めての周辺整備問題でございますけれども、ことし8月に文書で各企業に対しまして、清掃を初めといたしまして、周辺整備の徹底をお願いいたしまして、その後も電話等で引き続いてお話をしております。また一方、枯れ草などの除去につきましては、消防の行政としても取り組んでいるところでございます。以上でございます。 19 【指導部長(竹茂夫君)】 美術館と博物館との複合施設構想についてということでございますが、昭和62年から平成元年度にかけて今まで事業調査を行ってきたものを分析検討して、今まとめを行っているところでございますということについては、何回かお答えさせていただきましたが、当然この調査とあわせて、現在本市で所蔵しております美術品及び埋蔵文化財、さらには将来の博物館的資料についても調査を行っているところでございます。議員さんご提言の美術博物館の複合施設または美術館と博物館の固有な施設とすべきかなどの基本的問題につきましては、これまでの事前調査等におきましても、それぞれ長所、短所があるところでございまして、こうしたものも含めて今後市議会や関係者及び幅広い市民のご意見等をいただきながら、慎重に進めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、市民にとって親しみのある市民本位の美術博物館となるよう努力を重ねてまいりたいと考えております。  続いて、文学館関係でございますが、全国にある文学館と比較をして、その規模、機能の面からどうなっているかというお尋ねでございます。全国にある文学館は、大型館から中小規模の文学館を合わせますと 220館ほどを数えます。まず、規模につきましてですが、全県的内容を持ったものとしては、山梨県立文学館の 6,160平方メートル、石川近代文学館の 2,452平方メートルなどがございます。一般的なものといたしまして、斎藤茂吉記念館の 1,353平方メートル、吉川英治記念館の 1,070平方メートル、宮沢賢治記念館の 1,010平方メートルがあります。県内では徳冨盧花記念館の 554平方メートル、田山花袋記念館の 488平方メートルがあります。また、機能の面ではほとんどの館が展示機能を中心としたものでありまして、調査研究や各種講座、集会等について行っている館が少ないのが現状でございます。本市が今計画をしています文学館につきましては、規模の面では延べ床面積が約 2,270平方メートル前後を予定しておりまして、石川近代文学館と同程度となります。また、機能面では常設展、これは朔太郎記念館展示室と前橋出身及びゆかりの文学者のものを集めた前橋近代文学展示室を考え、なお特色ある企画展を行う企画展示室を合わせて3室による公開展示、ほかに情報センターとしての調査研究、収集保存、各種講座、集会等幅広い市民の芸術文化活動の場を提供できるよう、親しみのある文学館を目指して、市民を初め多くの人々の交流が図れるよう企画運営等に創意工夫してまいりたいと思います。今後市議会を初め市民各層のご意見をいただきながら努力をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 20 【イベントホール建設対策室長(本間怜君)】 イベントホールの当面の運営につきまして、3点にわたるご質問に順次お答えいたします。  まず最初に、第1点の12月16日以降は競輪開催と他のイベント開催とがいよいよ併催されるとなるが、これに対する準備状況についてお答えいたします。基本的な考え方といたしましては、競輪開催の位置づけを、グリーンドーム前橋で開催される各種イベントの一つの中でも、固定イベントとして位置づけています。そして、管理体制につきましては、前橋公園イベントホール使用規則に基づきまして、対応すべく準備を進めております。そして、このような中で何点かについてお話し申し上げますと、まず競輪開催に伴う来場者の入り口につきましては、2階正面入り口とバック側西の入り口を基本的に考えております。次に、他のイベント、会議等の利用につきましては、1階の 101から 104あるいはサブイベントエリアの利用は、1階の正面からの入り口を考えております。それから、職員体制につきましては、完成年度が年度途中のために、さらに利用されるイベントが多様化しているなど、管理運営面での実態を見るなど、諸般の事情によりまして、当面前橋公園イベントホール建設対策室の職員6名と、それから業務委託の職員3名、これは派遣でございますが、非常勤1名、嘱託1名、合わせて12名での対応を一応考えておりますが、12月16日からの競輪開催状況を見た上で、過去のイベントの開催の実績などを踏まえた勤務条件関係の規則等を整備し、職員の体制づくりも図る必要があると、こういうふうに現時点では認識しております。それから、ソフト面の対応といたしましては、各種イベントとの予約調整につきましては、前橋競輪事務所からあらかじめ提出される競輪日程案をもとに日程調整を図り、対応してまいりたいというふうに考えております。  それから、第2点の競輪以外のイベント、特に自主事業につきましては、当面どのようなものを考えているかのご質問にお答えいたします。自主事業に対する基本的な考え方といたしましては、法人の設立の目的に沿った本市産業の振興に寄与する自主事業を考えておりますが、現時点におきましては催事協力としての利用の日程で埋まっておる関係上、自主事業は現時点については行っておりませんが、その考え方といたしましては、昨今におけるコンベンションイベントの開催状況から見ますと、我が国におきましては情報型コンベンションイベント、すなわち宿泊をせずに帰るイベント、経済波及効果が非常に少ないイベントでございますが、俗に言う一過性のイベントとも言えると思います。最近の例では、幕張メッセで開催したモーターショー、一般人を対象としたパブリックショー的なものでございます。それから、二つ目に行われておるのは商談型コンベンションイベントで、宿泊が伴うもの等でございます。すなわち、メーカーとバイヤーを対象としたプロフェッショナルの集団の集いでございます。これは、非常に経済波及効果が多いわけでございます。など現在我が国においては二つのタイプで開催されている状況を踏まえまして、本施設は固定イベントとして土日、祝日に開催される競輪というものが一つの特殊性がございますので、それらを踏まえた方向性としては、やはりビジネスウイークを中心に、かつねらい、性格としては地域活性化への戦略的施策の視点から、まず第1点として考えられるのは、周年利用による効率化、地域経済への恒常的なインパクトなどを考え、恒常性、定期性のある自主事業。二つ目として、見本市展示会等を併催して、多くの会議が開催される複合性の高い自主事業。3点として、機械、木工、伝統工芸など地域産業の高度化促進、マーケット開発に結びつく地域性のある自主事業。第4点として、先端技術分野で地域産業の高度化促進に寄与する先端性、話題性のある自主事業。それから、第5点として地域の国際化推進に結びつける自主的な事業、これらが一応考えられますので、これらを基本に検討してまいりたいということでございます。  それから、第3点の世界選手権の自転車競技大会、それから群馬国際温泉フェスティバルの開催の経験を踏まえ、反省点あるいは自己採点等についてのご質問にお答えいたします。既に議員さんにおかれましてはご承知のとおり、去る12月2日現在で延べ18件開催、延べ51万 2,000人余の入場者の数となったわけでございます。このような状況から見ますと、当初予想を上回る結果となりました。これもひとえに議員さん各位を初め関係各位のご指導とご協力のおかげと受けとめ、深く敬意と感謝を申し上げる次第でございます。そこで、各種イベントの開催結果から反省点として、まずハード面につきましては、過日のご質問にもお答えしてございますので、重複を避けたいと思っておりますが、いずれにしましても駐車場問題を初め近隣へのいろんな交通渋滞の対応ということでございます。これらにつきましては、トータル的に見ますと、周辺における住宅環境の実態、これに対応するのは、面的整備あるいは線的整備、あるいは公園整備構想、それから本施設がコンベンション施設としての位置づけなるがゆえに考えるならば、やはり中心商店街からの駐車場とのアクセス関係の整備等々が一応考えられるんじゃないかと思っております。そのような中で、現在関係部課と協議し、できるものについては反映すべく検討に入っている段階でございます。  それから、ソフト面につきましては、先ほど申しました我が国における二つのタイプの中で、結果から見ますと、情報型のタイプのイベントが非常に多かったというふうに受けております。これからは、先ほど申しましたような点も踏まえながら、数多くの経済波及効果の多いようなイベントをプロモーション誘致等するべきものではないかというふうに考えております。  それから、職員体制につきましては、先ほど申しましたような年度途中の完成により、やむを得ない今日までの経過がございますので、しかし現行地方公務員法上の課題だとか、あるいはグリーンドーム業務の特殊性など踏まえまして、職員の健康管理面等にも配慮した中で、実態に即するような勤務条件関係の諸規定を整備し、かつ職員の体制の充実を図りながら、これから建設の目的に沿った趣旨の運営ができるよう努力しなけりゃならないというふうに考えております。  それから、自主事業の企画などにつきましては、幅広い高度の知識、経験が必要と考えられますので、仮称グリーンドーム前橋運営委員会、官民の構成での設置を考え、現在検討に入っているという段階でございます。以上でございます。 21 【建築部長(大谷昭一君)】 整備公社設立準備室長を兼務しておりますので、両面からお答えさせていただきたいと思います。  公社につきましては、先ほど議員さんのほうからご指摘がございましたように、公社は前橋と密接な連携を保ちながら、官民一体となりまして、新しいまちづくりを進めるとともに、都市の開発及び整備に関する調査研究及び普及、啓発活動、それから都市交通の円滑化を図るための駐車場等の整備及び管理等の事業を通じて、高度化、多様化する市民要望に的確にこたえると、こういう趣旨のもとに現在設立準備を進めておりますけれども、公社につきましては財団法人、言いかえますと公益法人といたしまして、中心市街地活性化のために、民間の活力を効率的、効果的に推進できるよう、行政と民間の橋渡しを行おうとするものでございます。現在都市再開発課が行っております市街地再開発事業、優良再開発建築物整備促進事業など、これらの業務におきまして、助言、指導を行うとともに補助金を出すなど、行政主導型の事業展開が行われておるため、こうした行政依存の体質から、官民一体となって都市整備を推進できる体制として、民間を補完する存在の必要性が不可欠となってきたわけでございます。そのため都市活性化のもととなる民間活力を醸成し、事業手法などを研究することによって、助言、指導を行い、駐車場整備、駐車場案内システムなど、民間では難しい事業を行おうとするものでございます。ご質問の既存プロジェクトの総合的な研究調整ということでございますけれども、これらの構想につきましては、地方自治体の独自の行政的見地から、各部課において検討、研究が進められておりまして、市内部において調整されるものであると考えております。一法人が行政の調整的役割を果たすということは、非常に難しいというように考えております。しかしながら、行政の行う事業推進に向けての民間への調整あるいは民間からの意見の集約的調整を行政につなげる役割は十分果たせるものと考えております。以上です。 22 【12番(金子泰造君)】 まず、厚生年金住宅関連ですが、当時の経過につきましては説明の趣旨理解いたしました。それからも想像されますように、いわゆる払い下げが完了したからとはいえ、純粋な民間住宅的なものという解釈のもとに、一切不干渉あるいは関係ないよというようなこととは若干趣が違うという印象を受けるわけでありまして、しかもその現状の周辺環境に及ぼすいろんな意味での影響、危惧といったものが住民サイドから指摘され、取り上げられているということになりますと、当然これはまた行政としても何がしかの対応ということを考えていただかなければならないというわけでありまして、私も個人的には今まで雑草の問題とか、今申し上げたような指摘は個々にはしてまいったわけでございますけれども、抜本的な対策ということになりますと、償還完了が10月時点まで済まなかったというふうな背景や、あるいは一つの棟を2社が共有するというふうな状況下で、なかなか調整の難しいところがあるということであったろうかと思いますけれども、私が申し上げたいのは、結局前段で概況を申し上げましたとおり、これからは前橋においても純粋な民間集合住宅、いわゆる民間のマンション等においても、当然建てた段階で売りっ払いというような形から、老朽化が進み、言葉は悪いんですが、スラム化というようなことが発生してくるケースが必ず考えられますし、今も既に、これは名指しは避けますけれども、私の知り得る範囲でも一、二そういう状況下にあると思われるマンション等もあるわけでありまして、例えばそういうことになりますと、私はこれから前橋市が抱えていく都市問題の一つとして、老朽化するあるいは廃屋化するそういう集合住宅に対してどういう指導を行っていくか。当然これは近隣住民からそういう指摘が出てまいるわけですから、そういう先例、事例研究ということで、緑が丘地内にある厚生年金住宅については、もとより非常に公のかかわりが深いわけでありまして、例えばそういう集合住宅が老朽化し、あるいはスラム化し、周辺環境にいろいろ影響を及ぼしていく段階で、どういうふうな行政が指導するかといったマニュアル、こういったものもこれを一つのよき事例として、関係者との協議あるいはそういう経験から得たものをマニュアル化して、今後想定される純粋な民間集合住宅等に対する指導にも生かしていくべきではないかと。そういうことで私は考えております。その辺これからの作業となるかと思いますけれども、事態はかなりご案内のとおりで、関係者の方はごらんになったと思いますけれども、状況はかなり厳しいもう環境に陥っておるわけでございまして、今申し上げました、指摘しました点について、先行きそういう方向性を持って、この問題解決に取り組んていただけるかどうか、所見をお聞かせ願いたいと思います。  美術館につきましては、ただいまなお研究中ということでございますので、それ以上の言及は避けますが、スタート段階で例えば美術博物館というふうな形でスタートさせることがもしあったとしても、私個人としてはこれは先行きやはり分離して、美術館は美術館、博物館は博物館という形で独立した施設として機能することが望ましいと思っております。これは言いっ放しということにさせていただいて結構です。  それから、文学館の問題でございますけれども、石川県立文学館ですか、これに非常に類似しているかなということでもございますけれども、特に今までの前段の質疑の中でも伺っておりますが、やはり特色を打ち出すということに対して全力を尽くしていただきたい。話題性のあることがやはり人を呼びますし、それが結果として附帯的な問題であります市街地活性化、そういったものに効果あらしめてくるであろうということから、できました、ただできたということでなくて、非常に前橋市の文学館ということに対して、全国的に話題性を提供できるような、そういう特徴ある文学館の完成をひとつ期待いたしたいと思います。これはこれで結構です。  それから、イベントホールの問題でございますけれども、状況についてはご報告どおりで理解できました。しかし、その中で当面自主事業については、本来の目的からして、そういった情報型あるいはビジネス型ですか、そういった産業主体の自主イベントということになるんでしょうけれども、例えば音楽であるとか、演劇であるとか、そういった文化性の高い自主事業というふうなことについては、先行きについてもウエートは、いろいろ限られた利用期間でございますので、問題あろうかと思いますけれども、その辺に対してのとらえ方はどういうふうにお考えになっておるか、お聞かせ願いたいと思います。  あわせまして、現在いろいろご苦労いただいている第一線のスタッフの方々の身分ということになりますと、第三セクターということで派遣職員、そういう意味合いにおいて多少身分が不安定であるという印象もございますし、その辺について制度的な対応なども研究が必要ではないかというふうに感じられております。また、国のほうでも自治省ベースですか、法制化の動きもあるように仄聞しておりますけれども、その辺について当局どういうご見解でいるか、あわせてお聞かせ願いたいと思います。  それから、市街地の活性化の問題ですけれども、これも第三セクターということで、直接的に行政そのものにかかわるような業務推進に、直接かかわる形での業務ということはなじまないというご説明でございますので、私はそれなりにそういう理解はできます。しかし、そういうことにおいて、先ほど私が提議申し上げましたあまたある本市にまつわる各種プロジェクト構想、こういったものを本市の市街地活性化のために積極的に、実質的に生かしていくための作業ということになりますと、当然プロジェクト間の整合性あるいは生かしていくための調整、こういった作業というのがどうしても私は必要である。これが必要であるというテーマ自身は消えないわけでありまして、しからばそういった視点から、この問題をどういうふうにとらえていくかということになりますと、思いつく範囲ではなかなかこれという決め手はございませんけれども、例えば都市景観プロジェクトなどにおいて、17部門がそれぞれ横断的に協議を重ね、そういった形で一つの成果を上げてきたというような実績もあるわけでありますから、当局内部にこういう一つの実績を踏まえた中で、テーマを今申し上げたようなことに掲げて、やはり積極的にそういう横断的な研究をする。こういうことができないものか。あるいは企画調整部門に本来属すべきテーマかと存じますので、その場合今申し上げたような21世紀に向けてのまちづくりというようなことを盛んに言われますけれども、実質的にそれを取り組む上で、大変今申し上げてきた各種のプロジェクトあるいは構想というのは、意義あるものであるはずでありますから、そういったものをより生かすために、専門的にそういった整合あるいは調整を図るような研究するスタッフというものを拡充、補強する。企画調整部門内にそういうスタッフを拡充するという方策もまたあろうかと思います。  いずれにしても、私はこれからまちづくりを考えていく場合に、先ほどちょっと申し上げ切れませんでしたけれども、例えばコミュニティマート構想モデル都市というのは中小企業庁でありますし、テレトピアは郵政省、あるいは都市景観形成モデルは建設省ということで、それぞれの立場からの切り口で提言しているわけでありますが、それぞれいろいろ有効な指摘をしていると思うものの、じゃそれをどうやって今度本市の市街地活性化なり、21世紀に向けての前橋の活力あるまちづくりのために生かしていくかということになれば、私はやはり前橋流にそれを受けとめて、前橋流に生かした解釈をしていくということが必要な作業である。しかし、その辺はまだなかなかそこまでは踏み込んで作業が行われているという印象は、私は今の段階では持ち得ていないという率直な感想を持っておるわけでありまして、その辺を踏まえてぜひとも、大変お金のかかった構想でもあるわけでありまして、せっかく例えば通産あたりの助成、補助あるいは資金を運用してできた構想だとか、そういうものもあるわけですから、それを必ず生かす形で取り上げていっていただきたい。今までのところは、これは非難ということではなくて、現状の現有勢力では、例えば企画調整部門でも、関係セクションに個別のテーマについて同じテーブルに着いてもらうとか、その間の調整を図ると、そういうことはやっていただいていると思いますけれども、総合的なまちづくりという視点でのそういった作業はいまだしというのが率直なところではないかと思います。例えばこれからまちづくりを考える場合に、全体の大まかな青写真といいますか、グランドデザインといいますか、前橋がどういう形のまちづくり、レイアウトを考えていくかと、そういう座標軸でいいと思うんです。細々としたことまで決められっこはありません。それから、行政そのものは生き物だと思いますから、そこまでのことは私は申し上げないけれど、おおむねの座標軸的なものがあれば、基本的にこのゾーンにはこの施設はなじまないとか、できればこのゾーンがふさわしいとか、あるいは部分的にこことここは入れかえるとか、そういうことをしていく上にも、座標軸的な大きなグランドデザインぐらいはやはり模索していく段階に来ているんではないかということを痛感したために、今のようなお話を申し上げたわけでありまして、その視点からご当局はそういった作業の必要性をどのように感じておられるかについてお尋ねしたいと思います。以上で第2質問終わります。 23 【商工部長(田中実君)】 厚生年金住宅とともに集合住宅の管理ということでございますが、私からは厚生年金住宅、緑が丘についてお答えさせていただきます。  既にその物件がご承知のとおり企業の所有でございますので、市の物件の使用管理のようなルールづくりは難しいかと思います。しかし、所有者の企業主が人手不足、雇用対策の中で何とか使用したいというふうに大方の方が考えております。たしか大事な資産、人手不足の折、本来の目的に沿って活用をされることが一番いいというふうに考えておりますので、市で事業主に呼びかけまして、まず話し合いの場を設け、今後どうするかということでよく話し合い、また必要によっては労働環境整備資金等の融資制度もございますので、それらを組み合わせながら、何とか活用する方向で話し合いを進めていきたいというふうに思っております。 24 【建築部長(大谷昭一君)】 厚生年金住宅にかかわるマニュアルの件についてご答弁申し上げます。  厚生年金住宅も計画あるいは設計の段階では合法であったんだと思います。その後の状況の事情の変化によりまして、その建物が適法な状態でなくなったという経緯があるのだろうと思います。先ほど商工部長からご答弁申し上げましたけれども、厚生年金住宅が既に民間の所有者に所有権が移っていると、こういう状況にある中で、建物の単体規定についてのマニュアルをつくることは非常に難しいわけでございますけれども、ただ集団規定部分についての建築基準法に適合するためのマニュアル的なものをつくるという指導は、健全な都市を形成するという意味からすれば大いに結構であると思いますので、協力していきたいと、このように考えております。以上です。 25 【イベントホール建設対策室長(本間怜君)】 再質問の自主事業に関連いたしましての音楽的、文化的イベントのとらえ方についてのご質問にお答えいたします。  やはり自主事業の企画に当たりましては、開催後経済的波及効果のあるものについてを基本的に考えておりますので、そういった視点から考えましても、内容によっては差異がございますが、基本的には魅力ある、集客力のある音楽的、文化的イベントについては対象事業として考えられるんじゃないかと思います。本年10月の6日に行いましたコンサートの例をとりましても、例えばバクチクのコンサート、対象はハイティーンでございましたが、 9,000人の集客能力がございまして、かつ参加された人は、例えば九州から、大阪から、北は青森等々から前橋に来られまして、宿泊をし、等々してお帰りになったという面もございます。すべてじゃございませんけども、内容によって検討をしてまいりたいというふうに考えております。どうぞよろしくお願いします。 26 【総務部長(関口和雄君)】 第三セクターの派遣職員の身分等の関連でございますが、ご案内のとおり最近全国自治体におきまして、民活の事業推進のため第三セクターへの設立が活発に行われている実態がございます。現行の地方公務員制度の中では、幾つかの問題点があるわけでございますが、そういった現実の派遣の実態から申し上げますと、現状におきましては職務命令あるいは休職、職務専念義務の免除、退職の四つの身分取り扱いのいずれかの方法を選択して現在実施しておりますが、本市におきましては、その中から第三セクターに派遣される職員につきましては、不利益を受けることなく、派遣先の業務に専念できるよう配慮いたしまして、市職員の身分を保有したまま営利企業等の従事許可を与え、職務専念義務免除の派遣によって対応しているところでございます。最近の傾向を見ますと、ご指摘にもございましたとおり、自治省におきましても第三セクターに派遣される職員の身分あるいは処遇を安定させるために、職員派遣制度の創設に向けまして、現在地方公共団体における人事交流制度のあり方に関する研究委員会を発足させまして、現在六つの項目につきまして、それぞれ専門家の方々のご意見を聞きながら、法制化に向けて現在準備中でございますので、それらの対応を待って十分対処していきたいというふうに考えております。以上でございます。 27 【企画部長(木暮雄一君)】 都市整備振興公社に関連をいたしまして、総合調整機能という点で、現在の機構では市政全般の調整が不十分ではないかなというご意見と問題の提起をいただきました。確かに各部課の仕事は、それぞれ仕事の内容が異なりますので、それぞれの立場としていろいろ意見が分かれる、ぶつかり合う場合があるわけで、完全に調整できない場合には、いろいろ問題が出てまいるという部分があるわけでございます。ご指摘のとおり、そういう意味から高い視野に基づいた総合的な判断が必要だということでございまして、十分理解できるわけでございます。しかし、過去に継続的な大きい事業につきまして、庁内に委員会をつくったという例が幾つかございますが、結果から見て実効が上がったという例もないというのも事実でございます。現在市のまとめの基本といたしまして、政策会議、それから調整会議、部長会議という三つの組織がございまして、この中で各部の仕事の方向を判断するということを現在やっているわけでございます。その中で調整会議が一番数多く使われておりまして、大体ほとんどの大きい仕事について、各部課に属するものにつきましては、関係が集まりまして、調整会議で決めるということに現在なっておるわけでございます。  したがいまして、現在では関係各部課の多くの意見を取り入れて、きめの細かい対応調整が必要だという認識を各担当職員に持っていただいて、なるべく細かくそういう配慮をしていただくということも大切であるというふうに思っていまして、大部分それでうまくいくとは思いますが、先ほどご指摘のような視野の大きい仕事、それから行政が最近複雑になっておりますので、必ずしも今の対応で十分というふうには考えておりません。難しい問題を含んでおりますので、研究をさせていただきたいと思います。 28 【12番(金子泰造君)】 先ほど私発言の中で、通産省というふうな表現を使ったと思いますが、中小企業庁ということでご訂正願いたいと思います。  今の企画部長のご答弁に関連してのみ第3質問でお尋ねしたいと思いますけれども、要は方法論においては、過去の例などを挙げられて、実効が余り上がっていないというような形でのそういった特定なテーマのための会議のあり方、ご指摘があったわけですけれども、その辺の問題というのは、むしろ方法論の問題ですから、それは研究を増すということでもいいかと思いますけれども、要は先ほど申し上げましたように、私なりに承知しているコミュニティマート構想モデル都市の問題であるとか、テレトピアであるとかあるいは都市景観、ふるさとの川あるいは関東通産局の前橋のモデルイメージ、それぞれ大変いい私は提言をしていると。それなりの立場からあるいはそれなりの切り口で、前橋というものはこういうふうにあったらいいよとか、こうあるべきだよということを指摘されているわけですが、全体としてこれを21世紀のまちづくりということについては、官民一体で声高に今唱えているわけで、私はそのための作業として、行政がやはり積極的にそういうものを能動的に取り組むという時期に来ているんではないか。そういう意味合いにおいて、先ほど中小企業庁のことを申し上げましたけど、あのコミュニティマート構想だって莫大な、これ市が単独でやろうと思えば、大変なお金がかかるわけでありますけれども、いずれにしてもいろいろな形で厚みのある提言がされている。これを本当に本市活性化のため、あるいは21世紀の前橋市のまちづくりのために生かすということになれば、当然もう少し突っ込んだそういうスタッフ部門のストックということが必要になってくる。それをやる必要があると私は感じているけれども、いかがかということが問題の本旨でありまして、方法論はついて回って結構だと思うんですけども、その辺の気構え、気迫ということについて最後にただしまして、質問を終わります。 29 【総務部長(関口和雄君)】 先ほど現状におきます点につきましては、企画部長のほうからご答弁申し上げたとおりでございまして、過去におきましても、幾つかの研究、検討を重ねてまいりました。しかしながら、今日の行政需要というものは、従来あった組織の枠の中から、かなりはみ出る部分というのが非常に多くなってきております。そういった現状を踏まえますと、いろいろな研究をせざるを得ないと思います。現状におきましては、調整機能を現状の組織で十分発揮する努力をベースに置きながらも、今後それぞれの大きな視点にとらえまして、組織の全体的なあり方についても十分前向きに検討をさせていただきたいと思います。以上でございます。           (2番 永井栄五郎君 登壇) 30 【2番(永井栄五郎君)】 私は、通告に基づき、第1に赤城南ろく開発と本市の関連についてお尋ねいたします。  質問の第1は、この開発問題に対する当局の議会軽視についてであります。11月30日付で、市長名とアモングス赤城の社長名で地権者に出された赤城地区開発に関する説明会の開催について、ご案内の文中に、前橋市では市勢発展のため、大学誘致を中心としたレクリエーションや住宅等の複合的な機能を備えた芳賀地区開発構想を策定いたしました。これは県、市、民間が協力して行うものであり、県の赤城南面整備構想とも整合するものであります。つきましては、関係地権者の皆さんへ計画の説明とご理解、ご協力をいただきたく、下記により説明会を云々となっております。  そこで、2点お尋ねいたします。この本市が策定した芳賀地区開発構想を私は全く知らないのですが、どのような内容で、いつ策定され、いつ議会に出され、いつ議会の同意を得たのか明快にお答えください。
     二つ目は、議会にはかられない構想が、12月9日には地権者にご理解とご協力を求めるために説明がされるようですが、これは全くの議会無視であると思いますが、いかがでしょうか。また、9日の説明会を直ちに中止し、早急に構想を議会に示す必要があると思うが、いかがでしょうか。市長の明快な答弁を求めます。  質問の第2は、民間開発と本市とのかかわりについて3点お伺いいたします。アモングス赤城の芳賀北部開発計画を見ると、既に基本構想も作成され、開発のコンセプト、土地利用計画、幹線道路計画、施設計画、設計条件等々かなり具体化され、地権者にも示されています。そして、この基本構想の中では、明確にあかぎ21構想の基本理念を踏まえてと明記されています。また、アモングス赤城の責任ある役員は、この計画が実現されれば、かなりもうかるとも言っています。さて、我が党はかねてから四全総や民活路線についてその問題点、一つは大企業のもうけ本位の乱開発で、地域の荒廃に拍車がかかっていること。二つに、国と自治体が国税、地方税をつぎ込み、公有地まで安く分けてやるなど、数々の恩典を集中し、大企業の新たな投資先と新たなもうけ口を提供していること。そして、そのことが庶民のマイホームの夢を奪い、地価高騰を生み、緑を破壊し、水の汚染、災害の危険を広げ、さらに道路建設など基盤整備は自治体に押しつけ、膨大な負担が住民に負わされることを指摘してまいりました。  そこで、お伺いいたしますが、一つはこの赤城南ろく開発全体が本市とアモングス赤城とは一体となって進められていることが、この間の説明会やアモングス赤城の基本構想などからうかがえますが、アモングス赤城と本市との関係は一体どのような関係なのか。また、四全総や民活路線に基づいた大企業、すなわちアモングス赤城のもうけのために本市が全面的に手をかしているように思えるのだが、どうなのかもあわせ明快にお答えください。  二つ目は、ゴルフ場建設とのかかわりについてであります。ゴルフ場建設については、全国的に大きな問題となっているので、その弊害については当局も十分ご存じと思いますので、詳しくは触れませんが、現在のゴルフ場建設が以前のゴルフ場建設の目的、いわゆるゴルファーがふえたので、増設するというのとは全く異なり、億カンという言葉に示されるように、会員権が今や億の単位のものまで登場し、会員権の大量発行で建設費を上回る資金が集められ、大企業のもうけのためになっていることが実際であります。そして、さまざまな害をまき散らしているのであります。  そこで、お尋ねいたしますが、さきに述べました本市の芳賀地区開発構想にはゴルフ場建設が含まれているのか。そして、建設は本市が行うのか、アモングス赤城が行うのか明快にお答えください。  三つ目は、本市の農業振興とのかかわりであります。大学用地も含めアモングス赤城の開発計画は、面積的に東日本最大のものと言われています。そして、その特徴は全国的に見られる山林を切り開いてのゴルフ場建設とは異なり、広大な農地がつぶされること。また、国からの補助金も受け、鳴り物入りで誘致された、しかも、誘致の際には、この地区はこの先大きな開発は当面来ないとも言われた畜産団地が含まれていること。そして、生産手段の全部が奪われる農家が多いことなどであります。  そこで、お尋ねしますが、このような開発に対し、農政部長はどのように受けとめておられるかお答えください。また、今までの慣例や前例にとらわれることなく、あくまでも営農が続けられることを基本にして、農民の側に立ってあらゆる最善の対策を農政部はしていかなければならないと思いますが、いかがでしょうか、あわせてお答えください。  質問の第3は、環境アセスメントについてであります。地権者も、また開発地域外に居住する市民も、このような大開発で一体地域の環境はどうなってしまうのかということを真剣に心配なさっているのが現状であります。しかし、この市民の心配を納得させるようなアセスメントは何らやられておりません。しかも、実施に向けての準備が急ピッチで進められ、個々の地権者への説得活動まで行われている状態であります。  そこで、お尋ねいたしますが、約 364ヘクタールもの大開発でありますから、一体この地域がこれだけの大開発ができるところなのかどうか。また、前橋市民の将来にわたってこのような開発を行っても大丈夫なのかを基本に、地盤の調査、緑の保全、地下水の汚染、排気ガスなどによる酸性雨問題、鉄砲水などはどうなのか等々、開発の是非が判断できる基本的なアセスメントを直ちに行う必要があると思うがどうか、明快なご答弁をお願いいたします。  次の質問は、障害児の高校進学についてであります。この質問は、9月議会での部長答弁を中心に2点お尋ねいたします。第1点は、部長答弁で、進学希望者は年度当初は 100%だが、普通の中学校と同様に進路指導の結果、その率は変わるということに関してであります。前橋の養護学校の89年の進学率は17%で、6名に1名、特殊学級は40%で15名中6名であります。このような進学率は、普通の中学校では決して起きないのであります。では、他県でも前橋と同様なのでしょうか。全国平均は70%、関東7都県では同じ89年度で千葉の94.2%を筆頭に、東京、神奈川、埼玉と続き80%台、そして茨城57.4、栃木が41.6%で、群馬が最下位の34.2%であります。前橋は養護学校、特殊学級の合計が33.3%で、群馬県の平均よりさらに低いのです。なぜこのような状態なのでしょうか。一つに、群馬県は養護学校18校中高等部は6校しかなく、希望してもとても入れないこと。二つに、試験があり、その試験に受かるにはかなり軽度の子でなければ受からないこと。三つに、市内には群大附属養護学校の高等部しかなく、他は遠過ぎて通学が不可能なことがその要因であります。したがって、実際には高等部進学をあきらめさせる進路指導になっているのが、群馬の特殊教育の実態と言えるのではないでしょうか。  そこで、お伺いいたしますが、このような前橋の現状は、障害を持つ児童、生徒に対する教育を受ける権利の侵害であり、教育上の差別であり、地方公共団体の責務の放棄であると思いますが、いかがでしょうか。  第2点目は、部長の希望者が増加すれば県立養護の定数増を要望し、それでも対応し切れない事態が予想されれば、市における対応を検討するとの答弁についてであります。この答弁は、現状の高等部の数で十分であるということを前提としたものであり、これでは前橋の障害児の高校進学率はいつになっても変わらないと思うのであります。私は、心身に障害のある児童、生徒こそ子供たちの変わり得る可能性を信じ、その持てる能力を最大限に伸ばし、可能な限り社会自立ができるように育てるため、その心身の障害の状況や発達段階に応じて、よりよい最大限の教育環境が保障されなければならないと思うのでありますが、いかがでしょうか。  そして、その視点に立つならば、答弁どおり直ちに高等部設置の検討を本市が行わなければならないと思うのですが、教育長の明快な答弁をお願いして、私の第1回目の質問といたします。 31 【企画部長(木暮雄一君)】 赤城南ろく開発と本市の関連につきましてご質問をいただきました。まず第1に、9日の日に地権者の会議をすることになっておりまして、その会議の案内に芳賀地区開発構想を策定いたしましたと書いてあるのは何事だという話だと思います。これは、ちょっと文章が先走った嫌いがあります。といいますのは、いろいろ理科大学の誘致関係につきましては、県のほうのあかぎ21構想との関連で、赤城の芳賀北部の開発をするという市の理科大の構想と合致をしておりますし、隣接するアモングスの計画も合致をしておるということで、県のほうといろいろ協議しまして、県のご指導によりまして、前橋の理科大学と隣接するアモングス、両者について周辺もくるめた開発構想、それが先ほどお話ありました芳賀地区開発構想でございますが、その構想を市の計画として出してくれれば、今後県がつくる平成3年度から5カ年の長期計画の中に入れてあげますということが基本的な話であったわけでございます。  したがいまして、前に議会側にもご説明をいたした経過がございますが、構想をつくっておりますと。今委託をしておりまして、それが既に計画でいきますと、1カ月前ぐらいにできてあるはずであったわけですが、いろいろ中身について県と協議する内容が非常に多うございまして、最終的にまとまったのが一昨日だろうと思います。一昨日でき上がったんですが、それを手直しをして、製本にするには時間がかかります。県の提出には十分間に合うんですが、要約版を議会側にお示しするという考え方がありましたので、要約版でもいいからというふうなことで、現在要約版の作成にかかっております。したがいまして、このことにつきましては 100周年の構想といいますか、 100周年の今持っております計画、市長に決裁いただく寸前でございまして、その議を経て議会側にお示しをするという考えがありましたので、そのときに要約版で芳賀地区の開発構想、これは県に出す計画の要約版でありますが、その説明をいたすところであったわけです。ところが、その構想が県との協議がおくれましたので、それをちょっと考えの中に置かないで、策定をしたという中身で通知を出してしまったというのが実情でございます。それが開催の通知の中身に策定したということでございます。しかし、これは構想につきましては、市の計画を芳賀北部のアモングスを含めた計画については議会にもお話をしており、県に出すということは既に決まっておりまして、その中身の策定の問題でございましたので、方向としては間違いないということでございます。  したがって、今のご質問では、9日の日に地権者会を中止すべきじゃないかという話でございますが、地権者会の会議に至るまでには、地元の代表者といろいろご協議を申し上げた結果でございまして、これは既に通知も出てあります。対象者がちょっと 1,000人ぐらいになりますが、皆さんご承知の話でございまして、今さら中止はできない問題であります。  それから、民間の開発と本市のかかわり合いでありますが、アモングス赤城と本市の関係でございます。先ほどお話のとおり、県のあかぎ21構想に両方合致しているし、土地が隣接をしているということで、当然地権者のほうには価格の提示をしなければならない。地権者の手持ちが一緒であるということ等の関係で、スタートは一緒に切りますということで、地権者会にも両者で出て説明をするということでございます。  それから、もうけのためにという話がちょっとあったと思いますが、それはいろいろ民間開発につきましては、我々だけで理科大だけの話じゃなくて、その地域全体の発展の方向ということにつきましては、経費、それから経営ノーハウの問題で、直営ということは難しいという点がございます。したがいまして、民間の活力を導入するということは自然でございます。その中で、民活を導入する以上、会社側が利益を得るという側面はあるわけでございますが、市の側といたしますと、全体計画の中に入れるわけでございますから、それでしかも県が認めているわけでございますので、公共性、福祉性というものは十分加味をいたしまして、進め方については十分チェックをし、またご意見を我々のほうから言っていきたいというふうに考えておるわけでございます。  それから、ゴルフ場の問題でございますが、ゴルフ場につきましては民間開発でお願いをしたいというものでございます。  アセスの問題でございますが、これにつきましては、昭和56年に環境影響評価の実施についてという閣議決定に基づいて、東京都、それから近県で評価に関する条例、要綱の制定がされております。ただし、群馬県にはまだされておりませんで、現在検討中であります。今回の開発につきましては、したがって特に法令に基づくアセスメントの調査ということの必要性がないわけでございますが、非常に公共性が大きいと、それから規模が大きいということを考えまして、その辺については民間としても十分アセスのような体制について必要な調査を行い、準備するようにという話もしてございます。  それから、 364ヘクの大開発でございまして、大丈夫かという話でございますが、地盤、緑、開発の是非等の問題でございます。開発の是非につきましては、先ほど申し上げましたとおりでございますが、赤城南面は地盤がかたいということで、そういうことを目指していろんな研究所が来るということもあるわけでございます。この辺につきましては、それぞれ事業が行われる時点で地盤の調査等を行いますし、緑につきましてはなるべく保安林も含めて残すような方向で、理科大、アモングスとも進んでいるということを申し上げます。以上でございます。 32 【農政部長(吉田実君)】 理科大学あるいはアモングスの開発ということでの絡みで農地がつぶれ、農業の振興をどうするかということでございますが、東京理科大及びアモングスの開発に関連した開発計画が実施されますと、芳賀北部の農地が開発されることになるわけでございます。この計画は、経済、社会情勢の変化の中で、総合的な見地から将来県、市にとって重要な施設ということで計画されたものでございまして、この結果田畑の農地が開発されることはやむを得ないという判断をしているわけでございます。ただ、この中で芳賀の畜産団地11戸も含まれているわけでございます。開発が行われた場合には、これらの農業者の生活をいかなる方向で導いていったらよいかということで、大変問題があるわけでございますが、これらの問題につきましては、関係者の意向を踏まえまして、農業に対する支障や影響を最小限にとどめていくよう検討していきたいと、こんなふうに思っております。したがいまして、畜産経営農家の補償問題や経営農家の相当部分を買収される農業者、あるいは一部の土地を買収される農業者の対策が必要であるわけでございます。一部の土地を買収される農業者につきましては、残った土地等において施設園芸の集約型を普及所あるいは農協等の協力を得ながら進め、従来以上の農業所得が得られるような計画で支援をしてまいらなければならないと、こんなふうに思っているわけでございます。経営農地の相当部分を買収される農家につきましては、代替地等の手だてを講ずるような対策を進めてまいりたいと思っておるわけでございます。  なお、開発に伴いまして、就業の機会等を見きわめながら、農業者の意向に基づきまして十分対応していきたいということで考えておるわけでございます。いずれにいたしましても、農政部といたしますと、農業者の保護をしていくという関係から、いろいろ農家の意向を聞きながら、対応を考えていきたいと、こんなふうに思っております。 33 【指導部長(竹茂夫君)】 障害児の教育について、まず一つは群馬県あるいは前橋の特殊学校からの高校進学率が低いのは、あきらめさせる進路指導が行われた結果ではないかというふうなご指摘でございます。ただ、そのお話の中に特殊教育学校が18校中6校にしか高等部がないというお話でございましたが、私どもは群馬県内には17校特殊教育諸学校があり、その中の8校に高等部が設置されているというふうに把握しております。  さて、あきらめさせる進路指導が行われた結果、進学率が低いのではないかというご指摘でございますが、私は適切な進路指導を行った結果と受けとめております。進路につきましては、1人ひとりの障害やその程度及び適性等を適切に把握し、それぞれの能力、適性の伸長を図り、高等部、作業所、施設などの進路が適切に選べるよう指導しているところでございます。当然進路決定につきましては、保護者が決定をするところでございますが、担任、生徒、保護者、この3者一体となって今後も適切な進路指導を行ってまいりたい、そのように考えているところでございます。 34 【教育長(岡本信正君)】 障害児の高等部の問題につきましての第2点の問題でございますが、従来ともしばしばお答えを申し上げておりますとおり、基本的に養護学校の設置の義務というのは制度上県のほうにございます。したがいまして、従来とも市といたしましては、まず県の高等部の定員拡充についての措置を重ねて要望を続けてまいりました。その結果、県も次第に高等部の定員拡充に努力を重ねてくれておりますし、さらには国のほうでもその定員の拡充について、さまざまな配慮を加えてまいっております。そうした結果、少なくとも市におきましては、現状では適切な進路指導もございまして、現状では一応の充足が図られているんではないかというふうに思っております。しかし、決して十分なものではないということは認識をしておりますので、今後ともさらに市町村教育長連絡協会等を通じまして、重ねてさらに県や国に対しまして定員の拡充の要望を続けながら、できる限りの充足を図ってまいりたいというふうに思うわけでございます。よろしくお願いいたします。 35 【2番(永井栄五郎君)】 順序逆になりますが、私は障害児の高校進学について最初に一言申し上げて、あとは決算委員会にその障害児の問題について譲りたいと思うんですが、教育長の答弁も、部長の答弁も非常に残念です。一向に変わらない答弁です。私は、京都にこの問題で視察に行ってまいりました。京都も高等部進学率は九十数%です。その中で、なぜ高等部が必要なのかということを本当に切実に私は感じてきました。中等部までではできなかったことが、高等部に進んでできるようになっている子供たちがたくさん出てきているんです。障害を持っていても、教育の時間をかければかけるほど社会的な自立ができる、こういう可能性を秘めている子はたくさんいるんです。部長のご答弁の福祉作業所や共同作業所というのは教育の場ですか。私は、そういう姿勢では、残念ながら前橋の89年の33.3%という進学率、これは一向に変わらないし、同時に本当に障害を持っているお父さんやお母さん方の気持ち、そして障害を持っている子供たちの立場、こういうのに立っておらない。そういう姿勢であるというふうに私は言わざるを得ない。あとは決算委員会に譲りたいと思います。  さて、アモングス赤城を中心とする開発の問題ですけれども、文章の間違いであったと、このようにさらっとこの点を答弁しております。私は、これ重大な問題だと思うんです。いいですか。あくまでも市長名で出されているんです。この文章を読んで、住民は当然前橋市が考えた、いいですか、芳賀地区開発構想、これであるというふうに受けとめるんです、説明は。ところが、策定されていませんでした。議会の同意も得ておりません。こう書いてある以上は、地権者は何と受けとめるか。当然策定して千百数十人もの関係者の前で公表するわけですから、この前橋市議会も同意を得ている、こういうふうに受けとめるんです。私たちは同意もしていなければ、知らないんです、この計画。そういうことまでお考えになっているんですか、市長。率直に申し上げれば、ただの誤りではないんです。市長の政治生命にもかかわるかもしれない。理科大学の誘致の是非にもかかわるかもしれないんです、これは。住民をだますことの結果でしょう、これ。なってしまうでしょう。そういうご認識あるかどうか。あるとすれば、直ちに9日の説明会というのは私は中止すべきだと思うんです。そして、誠意を持ってきちっと説明すべきだと思います。地権者の皆さんは、自分たちの将来がかかっている計画なんです。いいですか。その点を十分ご認識願いたい。再答弁を求めます。  それから、官民一体ということです。アモングスの計画を前橋市の策定にすると、構想にすると、こういうご答弁のようです、簡単に言えば。ゴルフ場もその中に含まれています。いいですか。これは、ゴルフ場建設を前橋市が容認するということになるんです。そして、あれほど大きな問題を前橋市は容認してしまう。全国で問題になり、議会では、いいですか、凍結宣言まで出している議会もあるんです。それだけ社会的な問題になっているものを前橋市が容認してしまう。こういう問題点。と同時に、こういうお墨つきといいますか、前橋市の構想なんだよ。こういうふうにした場合に、地権者の皆さんは前橋市の公的な事業ならば、例えば私も地権者の皆さんとお会いをしてお話ししました。理科大学はわかるんだけれども、ゴルフ場は理解できない。アモングス赤城という会社の仕事はどうしても理解できない。こういう声大変多いんです。これ一つ見てみますと、公的な事業は理解できる。しかし、企業がもうけのためにどうしておらが農地がつぶされなくちゃなんないんだという感情なんです。しかし、これがゴルフ場も含めて開発全体が公的なものだ。こういうニュアンスでぐうっとお進めになったら、地権者の皆さんは、自分たちの将来がかかっているけれども、うん、協力しなくちゃなんないかなと。地権者を説得するのに大変都合いいですね、これは。  そして、ゴルフ場というのは言いましたけれども、繰り返しませんが、もうけのためなんですよ。いいですか。そのために農地がつぶされるんです。そういう点では、私は、行政が逆じゃないか。民間の開発を住民の暮らしにとってどうなのかということでチェックをするのが行政の役割。ところが、民間の開発にゴルフ場などに手をかす。これ逆だと思うんです。私は、この開発というものが本当に住民の側に立つものなのかどうなのか。それをチェックしていくことが自治体の果たす役割だと思うんですが、いかがでしょうか。その点もご答弁お願いします。  さて、アセスの問題です。これでは私は安心して住民はあるいは地権者は、この計画に賛成することはできないんじゃないかと思うんです。私が言っているアセスというのは、本当に開発、あれだけの 364ヘクタール、これの開発をして、私たち前橋市民の将来の暮らしが大丈夫なのかどうなのか、こういう是非が判断できるアセスでなかったら安心できませんね。部長の答弁では、計画が出て、そしたらやるという、こういうアセスですけども、これはアセスにはならんです。そういう点では、私は本当に事前の基本的なアセス、これだけ大きな開発です。アセスは絶対必要だというふうに思うんです。もう一度その点のご答弁をお願いいたします。 36 【企画部長(木暮雄一君)】 三つの問題についてご質問いただきました。先ほどの通知の点でございますが、率直に計画書の完成がおくれた結果、そごがあったということでございます。ただ、 1,000人の方々に通知を出しておりまして、今さらやめろというわけには私の立場ではいきません。まず、9日の日にはその話を説明をいたしまして、ご了解を得るつもりでおります。  それから、民間の開発につきまして、なぜ市が一緒にやるのかということだと思います。これは、前橋がやる以前に、県のほうであかぎ21構想に基づく構想と民間の構想が合致をしているということで、了解をいただいている話でございます。前橋が単独にアモングスがいいと言ったわけではありません。それと、地域が隣接すること。それから、理科大学の中には工科系でございますから、アモングス民間開発の中の研究機関というのも一緒に官民共同で開発する場、研究する場ということにもなり得るということで、その他いろいろクラフト村とか観光の村とかありますが、それ全体含めて芳賀北部の開発の大きな原動力、活力のもとになるというふうな考え方があるわけでございまして……それはアモングスの計画でございますが、当時レクリエーション特別委員会というものが開催されておりまして、そのときに芳賀北部のレクリエーションの適地である中に、ゴルフ場ということの内容があったというふうに承知をしております。その辺の関連もあったことであろうというふうに思うわけでございます。  それから、アセスの問題につきましては、これは県の条例でない以上は強制されないわけでございますが、その辺につきましては十分会社側といたしましても、地元の環境をよくするということは承知をしておりまして、先ほど議員さんがおっしゃるのは、その全体の開発構想の大きい構想をまずすべきだということの話は、確かにそのとおりかもしれませんが、実態としてそれはできることではないし、地元に足を踏み入れて一応いろいろ調査するという段階からいけば、地権者会が開かれる前に、地元に入らないという原則を守っておりますので、その点からしても、地元にはなかなか入れなかったんでございますが、アセス問題、環境の問題につきましては、今後よく会社側のほうの内容もチェックしながら、我々も気をつけていきたいと思います。 37 【2番(永井栄五郎君)】 時間がありません。決算特別委員会でさらに問題点については取り上げたいと思います。以上で終わります。 38          ◎ 休       憩 【議長(梅沢富雄君)】 この際、暫時休憩いたします。                              (午後0時24分) 39          ◎ 再       開                              (午後1時20分) 【副議長(吉田茂君)】 休憩前に引き続き会議を開きます。  総括質問を続行いたします。           (3番 茂木勝彦君 登壇) 40 【3番(茂木勝彦君)】 通告に従いまして質問をいたします。  初めに、たびたび出ております高齢社会の対応についてお伺いいたします。今さら申し上げるまでもなく、我が国の平均寿命は近年驚くほど急激に上昇し、出生率の低下と相まって、人口の高齢化が急速に進展しており、本市におきましてもここ十四、五年の間に65歳以上の人口が6割以上もふえ、年々 100ないし 200人のスピードで増加しているようでありまして、まさに高齢社会到来を実感する昨今でございます。長生きできること、すなわち長寿社会、これは本来大いに喜ぶべきことでございますが、現実には厳しいものがございまして、社会の状況、家庭環境、健康問題、老後の生活などなどさまざまな問題を考えますと、当事者であるお年寄りを初め各世代にわたってそれぞれの悩み、不安をぬぐい切れず、とても喜んでばかりいられる状況にはない。現在、そして将来に向けて社会が抱える最大の課題に高齢化対応がなってきた、このように感ずるわけであります。  老後の不安、課題、大きく分けて三つあろうかと思います。何といっても健康の保持、寝たきりにならないだろうか、痴呆にならないだろうか。二つ目には孤独からの開放、直接的な生きがいということにもなりましょうか。三つ目には生活の維持、すなわち経済面でございます。そこで、生活の維持、所得の保障につきましては、大多数の高齢者が年金に頼る実態かと思います。しかし、現状の年金制度で生きがいのある、そして安らぎのある生活を送るとなると、これはなかなか困難な実情である。そこを何でカバーするかといえば、扶養義務者による援助となりましょう。かつてお年寄りの面倒は、全面的に子供が見るのが当たり前のことでありましたし、現在でも私は本来的にはそうあるべきとは思いますが、現実にはもろもろの理由からなかなかそうとばかりはまいらない。長寿社会となった今、それは親も子も高齢者になるということでありまして、それを象徴するように、高齢の親を扶養しているその子供が、既に定年退職や第一線をリタイアしている、このようなケース相当あるのではないかと推測されますし、今後ますます増加すると考えられます。そうした場合、その生活の維持あるいは保障はどうなるのだろうか。その点につきまして、国民年金等の収入でゆとりある生活が送れるような給付水準は考えられないものだろうかお聞かせをいただきたい。  次に、施設福祉から在宅福祉へのシフト、地域福祉も大きく叫ばれております。本市におきましても、病気や障害を持つお年寄り、生きがい対策等につきまして、一定の施策が講じられておりますが、ホームヘルパー、デイサービス、ショートステイ等今後マンパワーの確保、とりわけボランティアの力に負うところが大変大きくなってまいります。したがいまして、そうした社会意識の醸成も急務でございますが、そのボランティアの活動の方々に対する補償面は十分になされているのでありましょうか、お伺いいたします。  続きまして、青少年健全育成と教育についてお尋ねいたします。質問をいたします前に、過日の朝倉小におきます極めて残念な痛ましい事故、荒川英明君のみたまに謹んで哀悼の意を表し、ご両親初めご家族皆様にお悔やみを申し上げるところでございます。  さて、青少年の健全育成は、21世紀を展望する上でも、また地域社会にとりましても極めて重要な事柄でございます。青少年の教育を学校任せにするのではなく、家庭、学校、地域社会が一体となって青少年の健全育成を目指すまちづくりをする必要は論をまたないわけでありまして、それは常々言われております心の豊かさを大切にするまちづくりであり、本市におきましても多くの分野にわたってさまざまな取り組みがなされているところでございます。ここで特に重要なのが家庭教育、さらにその延長線上にある地域のつながりかと思います。しかし、現代社会における核家族化の進行、地域社会における連帯感の欠落など、家庭における教育力が総体的に低下してきている状況にございます。とりわけ核家族化の問題は深刻でございまして、核家族では必然的に人間関係が極めて単純化してまいります。両親が対等、子供がぽつん、個室もある。子供はいつまでたっても親に思いやられて育つ。したがって、子供は父母を余り思いやる必要がなくなってまいりまして、自分のことだけ考えていればよい。どうしても悪気でなく、自分中心の発想になってしまう。そういう中で受験戦争、偏差値教育が拍車をかけるわけでありまして、思いやりの心を子供たちにはぐくんでもらうのは並み大抵のことではないと感じている昨今でございます。このような実態を踏まえまして、家庭の教育力向上に向けて現在どのような施策がなされているのか。また、今後どのようなことが考えられるかお聞かせをいただきたい。  一方、地域社会における教育環境の整備も極めて重要でございますし、地域において育成会活動やスポーツ指導なども積極的に展開されているところでありますが、市としてどのようなところに力点が置かれているか。また、その指導に当たる方々の位置づけはどのようになっておりましょうか。  さらに、地域社会とのかかわりという点からするならば、学校教育におきまして、特に徳育面など、民間人や地域の有識者などの力を生かすことも考えられますが、そうした場面はあるのでしょうか。以上お尋ねいたしまして、第1回の質問といたします。 41 【市民部長(舩津正作君)】 高齢化社会の対応について、特に国民年金制度の関係につきましてお尋ねございましたので、お答えいたしたいと思います。  国民年金制度の現状につきましては、ご承知のとおり国民年金事業は国の機関委任事務でありまして、事業の実施に当たりまして、市独自の施策を加えるということはできないわけでございます。したがいまして、年金を受けて生活する場合、年金額が定額となりまして、年老いた親を扶養して生計を維持することは困難であるわけでございます。不足分を何によってカバーしたらよいかというご指摘でございますが、昭和61年の4月に厚生省が基礎年金制度を導入した際の基本的な考え方を申し上げますと、老齢基礎年金の支給は平成2年度ベースで月額5万七千余弱でありまして、ご夫婦合わせまして11万三千余円となりまして、高齢者の生活費の基礎的な支出でございますところの食糧費であるとか、居住費、それから光熱水費、それから被服費を賄うことができる水準として設定されたものであります。今年度からは、それが完全物価スライド制ということが導入されまして、将来とも目減りすることのない制度というふうになったわけでございます。  なお、明治44年の4月1日以前に生まれた方につきましては老齢福祉年金、これは平成2年度のベースでは34万 8,600円でございます。月額にいたしますと2万 9,050円が支給されているわけでございます。  また、不足分につきましてはどうするかということでございますが、この関係につきましては各自それぞれ自助努力をしていただきまして、老後に備えていただきたいというふうに考えておるわけでございます。以上でございます。 42 【福祉部長(矢崎祐一君)】 ボランティア活動の方々に対する補償面はどうかというご質問でございますけれども、私どもの福祉部サイドからの説明をさせていただきたいと思いますけれども、市内には個人的にボランティア活動を行っている方々、またグループで行っている方々もおられるわけでございますけれども、現在前橋市の社会福祉協議会に登録されている個人あるいは団体で加入されている方々が現在約 2,500人ほどいらっしゃいます。これらの方々に対しましては、社会福祉協議会が取りまとめまして、ボランティア保険に加入をしているわけでございます。掛金は年 300円で、本人が 100円、市で 100円、県で 100円というような仕組みになっております。その結果、本人が活動中の事故につきましての傷害保険はもちろん、これが死亡約 500万あるいは入院1日 3,500円などとなっておりまして、そのほか賠償責任といたしましては、対人1人 6,000万円から最高1億 2,000万円を限度といたしまして加入をしているところでございます。そのほかふれあいの広場とかあるいは屋外行事等に参加してくださるボランティアの方々につきましては、その催しの都度保険加入をしまして、主催者が民法上の責任を負った場合に適用される賠償責任部分から成り立って加入をしているわけでございます。そのほかにも在宅福祉サービスに従事していただいておりますホームヘルパーさんあるいは入浴ヘルパーさんにも、本人はもとより、活動中に万一相手にけがをさせてしまったというような場合、それと財物、対物といいますか、に損害を与えてしまった場合などに備えまして、保険加入をしているわけでございます。これらの人々が安心して活動いただけるように施策を講じているところでありますが、今後におきましてもマンパワーの確保、とりわけこれからの在宅福祉を進めていく中で、ボランティア活動に負うところは大変重要であるという認識に立ちまして、これからも福祉施策の向上のために努力をしてまいりたいと思っております。以上です。 43 【指導部長(竹茂夫君)】 青少年の健全育成と教育について3点ご質問がございました。順次お答えさせていただきます。  まず、1点目の家庭の教育力の向上のための主な施策と今後の考え方ということでございますが、まず施策といたしましては、家庭教育学級の開設、世代間交流の推進、PTA活動の推進、少年の日、家庭の日の普及、家庭教育啓発資料の作成、前橋の子供を明るく育てる活動地区別会議の開催、要指導家庭援助活動の推進などが挙げられます。今後も時代に即応して、多角的な家庭教育の機能を考え、これらの活動の一層の充実に努力し、健全な家庭の育成に努めていきたいと思っております。  二つ目の地域社会における教育環境の整備ということでございますが、非常に幅の広いことでもありますので、関連質問との関係から、スポーツ環境の整備に限定させていただきまして、お答えさせていただきます。スポーツ環境の整備につきまして幾つかございますが、主なものとして、生涯スポーツのための環境づくり、体育、スポーツ施設の整備充実、体育スポーツ指導者の育成と資質向上などが挙げられます。本市においてもこれらに力点を置いて、体育スポーツの振興を図っているところでございます。  次に、指導者の位置づけのことでございますが、各種スポーツの指導者につきましては、地域の体育指導員、スポーツ少年団指導者等として活動していただいております。そして、指導者としての資質向上のためには、スポーツ医事相談を通じて、理論研修や前橋市体育協会の指導者によります実技研修などを実施しているところでございます。  三つ目の学校教育における徳育面で、民間人や地域の有識者などの力を生かす場面があるのかというご質問でございますが、学校において民間人や地域の有識者の豊富な経験や知識を生かすことは大切なことと思っております。各学校では、高齢者の昔話あるいはわら細工、菊づくりなどで指導いただいておるところでございます。このことは、知識、技術を覚えるだけではなくて、生きた道徳を身につける場として大きな成果を上げているところでございます。今後とも家庭や地域社会の理解と協力を得て、3者の密接な連携を一層推進してまいりたいと考えております。以上でございます。 44 【3番(茂木勝彦君)】 続けてお伺いをしたいと思います。  高年者の生活維持、そういう観点から申しますならば、就労問題ということが一つあろうかと思います。現在人手不足が大変大きな課題となっておりますけれども、事高年者の雇用についてはどうなのだろうか。本市の状況いかがなのか。  一方、せんだってもその仕組みにつきまして回覧版が回りましたけれど、生きがい対策を主眼として今シルバー人材センターが機能しております。現行制度上からは問題がありましょうけれども、将来的にはこれをさらに、観点違うでしょうけども、充実させて、所得補償的な面も考えていかなければならないような気がしております。この点についてのご見解もお聞かせをいただきたい。  それから、高年者もしくは高齢者雇用につきましては、行政レベルの問題、企業レベルの問題、そして一番重要な個人レベルの問題とありますけれども、ここでは行政レベルにおいてどのような考えを持っておられるか、お聞きをしておきたいと思います。  さらに、高齢者保健福祉10カ年計画の中に、長寿社会福祉基金の計画があるということを、以前どなたかの質問、答弁の中でお聞きしたような気がいたしますが、生活面も含めた高齢者生活基金的なものなどについてはいかがなものでしょうか。  それから、青少年の健全育成、やはり教育の根本、その大きな一つは家庭にあるというふうに感じます。両親が対等、それはそれで結構なんですが、総体的に父親の尊厳なるものがそれに伴って低下してきている。父親の存在感が希薄になってきているのではないか。ある大学の心理学の先生が、親子関係の意識の比較調査というのをしたデータがありまして、これは対象は高校生であり、4カ国の比較なんですけれども、その中に父のようになりたい率、アメリカ54.2%、中国41、韓国29.6、日本何と17.8%、これはそうである、まあそうであるを足した数字でありまして、そういったことを端的にあらわしている、こんな感じがいたします。そのような影響もありまして、家の中で余り敬語が使われなくなってきている。だから、子供たちが家庭で敬語の勉強ができない。学校へ行っても、メダカの学校ではありませんが、言葉だけ聞けばだれが生徒か先生か、そういった状況もあるわけであります。一方では、親の期待、特にお母さん方の子供に対する期待が大変高じまして、表現悪いかもしれませんけれども、世話のやき過ぎとなり、結果的に子供を支配してしまう。それによって支配なくしては動けない子供になったり、たまったフラストレーションがとんでもない形で爆発したりする。要は家庭の機能が昔ほど発揮できなくなってきているのでありまして、そこをどうやって補っていくか。今教育が抱える大きな命題だと思います。そのような観点からいたしまして、いわゆる開かれた学校、第1質問でも申し上げ、答弁もいただきましたけれども、家庭、学校、地域社会一体となってということになりましょうけれども、申し上げましたような状況を踏まえますときに、好むと好まざるとにかかわらず、学校の側から家庭や地域社会に適切な働きかけをしなければならない。そのことが極めて重要なポイントだと思うんですが、いかがでしょうか。  また、6月の総括でも学校の多機能化について触れましたが、そうした機能が発揮できる体制、力量が望まれてきていると考えますが、この点につきましてもご所見をお示しをいただきたいと思います。  さらには、乳幼児期も重要でございます。人の性格の決定づけはこの時期になされるとも言われます。しかし、今や経済的な面のみならず、意識の面、労働力の面、あるいは社会構造そのものの面からも、夫婦共働きはごく一般的なものとなっております。保育施設や児童館の充実もちろんでございますが、こうした観点から育児休業制度なども必然となってくるというふうに感じますが、ご見解はいかがでしょうか。また、乳幼児に関する親への保健指導など、その供給機会についてはどうなのか、お伺いをしたいと思います。  あと一、二、青少年健全育成という視点から申し上げてみたいと思いますけれども、先般の議会でも触れられておりました子供の権利条約についてでございます。私もこの条約の基本理念是認するところでありますし、9月議会におきます教育長答弁も納得するものでありますが、具体的解釈の面において少々気になることがございます。それは、子供が大人と同様な権利を持つ。それのみでなく、その権利を行使する能力を持っていると考えている節が世間の一部にありはしないか。もしそのような考えがあるとすれば、それは青少年の健全育成という観点からすれば、むしろマイナスに作用する。そういった面も懸念されますし、教育の基本にもかかわってくる部分があるのではないか、そんな感じがいたしますが、ご見解はいかがでしょうか。  また、我が国におきましては必ずしも十分とは言えないまでも、子供の権利にかかわる、そしてそれをカバーする法律や条例もたくさんあると思うんです。我が国もこの条約に調印したわけですから、次は批准というステップになってまいりましょうが、国内法との関連や現状を十分踏まえて、しっかりと検討、論議をしておくべきと思うのですが、いかがでしょうか。  さらに、これは要望のみ申し上げておきますけれども、先ほどもちょっと触れましたスポーツ指導等につきまして、それに携わる方々は大変なご努力を重ねておられるわけでありまして、これをソーシャルアングル制度、仮称ですけども、とでもいいましょうか、一層きちっと位置づけるための働きかけなどを検討いただければありがたいと思います。  また、先日ドーム競輪のフェスティバルがございました。いよいよ我が国ただ一つの全天候型屋内競輪がスタートかと、私素人でありますけども、少しくわくわくもいたしましたが、その際マウンテンバイクの試走がございました。これしばらく前から青少年の間でなかなか人気があるようでございますし、健康的なスポーツだというふうにも感じますが、市内にはこれといった場所もないようでございます。前回に引き続いて自転車に触れまして、恐縮なんですけれども、マウテンバイクの遊び場、そんなに多額の費用も要さないでしょうし、健全育成にも資するかと思いますので、その設置などもご検討いただけたらありがたい、これもご要望申し上げておきまして、第2質問といたします。 45 【商工部長(田中実君)】 高年齢者雇用の実態と行政レベルの考え方につきましてお答えいたします。  まず、実態でございますけれども、前橋管内としての公表した数字はございませんので、群馬県の中でとらえていきたいと思いますけれども、群馬県といたしますと、労働人口に占める55歳以上の高年齢者の割合が昭和55年には18.7%でございましたけれども、平成4年には22%程度と推測されますので、労働人口のおよそ4人に1人が高年齢者になるというふうに見込まれております。特に高年齢者中60歳以上の占める割合が平成4年には55%にも達しまして、今後高齢化の波が60歳代前半に移っていくものというふうに見込まれております。そして、前橋市はこの数字がややこれよりも高くなるのではないだろうかということが予測されます。企業における人手不足感が強くなっておりまして、有効求人倍率は既に昭和63年から2倍を超えておりますけれども、高年齢者につきましては 0.4倍程度ということで、依然として厳しい雇用情勢が続いております。一方、定年制の実施状況を見ますと、昭和60年に一律定年制を定めている企業のうち60歳以上の定年制を定めている企業の割合が50%であったものが、平成元年には67%ということになりまして、順調に伸びております。こうした中におきまして、高齢者雇用についての行政レベルでの対応でございますが、制度的にはかなり充実されてきております。高齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づきまして、いろいろな施策が講ぜられているわけでございまして、例えばただいま働き盛り高年齢者雇用の五つの給付金制度等を初めといたしまして、いろいろの施策がございます。そこで、市の立場といたしますと、多くの関係機関と連携しつついろいろの制度の啓蒙あるいは雇用対策専門機関に協力しての啓発活動の支援、さらに事業主等を対象といたしました高年齢者雇用推進のためのいろいろの研修会、説明会の開催やあるいは再就職に役立つ職業訓練など、県初め関係機関と協力いたしまして、提携いたしまして進めていきたいというふうに思っております。 46 【福祉部長(矢崎祐一君)】 シルバー人材センターで働く高年齢者の所得補償制度というようなお話でございますけれども、ご案内のようにシルバー人材センターは長い間の就職は望まないけれども、働く機会を得たい。何らかの収入を得たいという健康で働く意欲のある高年齢者の願いにこたえるための就業システムでございます。長い間培ってきた知識や経験を生かして、地域の発展に寄与することを目的に行っている事業でございます。したがいまして、会員の人々は生計を維持するための収入を得ることを主たる目的とはしておりませんし、かといって単なるボランティア活動でもなく、就業を通じて生きがいや過去の職業経験、技能を社会に還元しようと誇りを持って、またそれを喜びとして働いていただいておるわけでございます。そのため、所得補償的な性格とは異なった面がございますので、所得補償制度をシルバー運営に組み込むということは、シルバー運営の基本理念にそぐわないのではないかというふうに考えられるわけでございます。そのような観点からいたしまして、このシルバー人材センターの充実に当たりましては、今後とも会員の希望に沿えるような就業開拓、それらにこたえられる作業所の整備等検討を図りながら、今後も努力してまいりたいと思っております。以上です。 47 【市民部長(舩津正作君)】 基金の関係につきましてお答え申し上げたいと思いますが、国民年金に加入している自営業者などの老後の補償ということになりますと、現在の老齢基礎年金しかないわけでございます。老齢基礎年金は、老後の生活費の基礎的な支出、先ほども申し上げましたとおりでございますが、その程度のものでございます。今の年金では老後が不安だというふうな声も非常にありまして、かねてから、サラリーマンと同じように、国民年金に上乗せ支給の年金制度の創設というふうな話もあったわけでございます。平成元年度の改正によりまして、自営業者などにゆとりを持って老後暮らせるようにというふうなことで、国民年金に上乗せ支給の制度といたしまして、平成3年4月から国民年金基金の創設が予定をされているわけでございます。この基金制度は、既に国民年金法が設けられていた制度を活用するとともに、地域型国民年金基金と職能型国民年金基金の二つのタイプがあるわけでございます。希望によりまして、地域型であるとか、または職能型のいずれかに加入をすることによりまして、老後の所得補償が可能と考えているわけでございます。現在の時点では、具体的な取り扱いの省令というのも出ておりませんので、発足に向かいまして今後努力をしてまいりたいというふうに考えておるわけでございます。以上です。 48 【指導部長(竹茂夫君)】 家庭の機能を十分発揮させるための働きが重要だということでございますが、ご指摘のとおりでございます。今後ともこの機能が十分発揮できるよう心がけていきたいというように考えております。  また、子供の権利条約でございますが、これは9月議会で教育長が答弁したとおりでございます。今後条約に関連して、国、県の動向を踏まえて対応を検討してまいりたいと考えております。以上です。 49 【商工部長(田中実君)】 育児休業制度につきましては、時代の要請といたしまして、今後検討が続けられるものと考えられます。 50 【市民部長(舩津正作君)】 乳幼児に対する医療、保健指導関係でございますが、現在前橋市におきましては母子保健対策事業というふうなことで、母親等を対象にいたしました母親学級と、そういうふうなことも実施をいたしておるわけでございます。地域におきましては、母子保健推進員の方々もおりますので、それらの活動をしていただきまして、健康相談であるとか、健康教育というふうなことを進めておるわけでございますが、今後におきましてもなお一層努力してまいりたいというふうに考えているわけでございます。           (28番 窪田治好君 登壇) 51 【28番(窪田治好君)】 私は、平成元年度決算に関連して何点か質問いたします。  市長説明によれば、決算結果を実質収支比率、経常収支比率、公債費比率の3点から財政構造を分析し、良好なる財政運営であることを強調されております。この点は私も大いに評価するものであります。しかしながら、市民の暮らし、社会経済情勢の変化に対応した行政執行の効果はどうであったか。さらには、当然予見された条件変化に対して、先手誘導的な行政手腕ははっきりされたであろうか。このような観点から、行政を深めて見ることも決算審査に当たって必要であろうと考え、以下何点かにわたって質問いたします。  第1は、公共事業推進に当たっては、代替地の確保について非常に重要なウエートを占めていると考えます。このことは、事業推進に絶対必要条件とも言えると思います。実際にいかがだったでしょうか。かつて両毛線高架化事業の際は、全国に比類なきスピードで完成となったと言われていますが、その決定的条件は、代替地の確保に万全を期した結果でありました。現在は街路事業や文学館用地問題等を見ても、また再開発事業のおくれも最も大きな原因はここにありと考えますが、実際にはどうであったでしょうか。  二つ目は、大型事業の推進と周辺整備に関連してでありますが、大型事業が結果として大いに効果を上げれば上げるほど、関連する周辺地域の整備が必要に迫られることは当然予見されたことであります。昨日来の質問の中でも取り上げられているように、グリーンドーム周辺の交通渋滞を初めサンプラザ建設と立体駐車場の設置、これらはいずれも後手に回っているのが実態です。このように考えますと、東京理科大学を中心とした赤城南面の開発も当然アプローチ道路対策を今から進めることが求められています。これらのことは、当然ながら先取り行政として対応すべきものと考えますが、いかがでしょうか。  三つ目は、前任市長当時より計画されてきた懸案事項についての市長のコーディネートし、コンセンサスを得るための手腕、力量をどう発揮されたかについてであります。昨年は、地域コミュニティセンター的建物の予算計上がなされ、年度末に減額され、また今年度予算計上される経過がありました。前橋市政にとって非常に珍しいケースでありました。今日までの努力はそれなりに評価するものでありますが、それにしても市長の行政手腕が存分に発揮されたとは言いがたいものであったと考えます。  以上3点については、内容を事細かに答弁されなくても結構ですから、市長の基本姿勢のみを端的にご答弁をお願いいたします。  次に、中心市街地の再開発事業について3点ほど質問いたします。8番街再開発事業は、昭和59年に準備組合が発足し、6年を経過していますが、いまだに本組合の設立に至っておりません。市当局を初め関係者は、それぞれさまざまな努力をされていることは承知しておりますが、長い年月の経過によって、土地は当初の倍以上の値上がりとなり、権利変換を中心とする手続と内容は一層困難な状況になっていると考えられます。急速なる打開策が求められております。  そこで、質問の第1は、生活再建型再開発として、しかも商業ビルとして保留床価格を余り高くできない性格を持った事業の権利変換条件の調整、居住用代替地の確保等をどのように行うつもりであるか。  第2に、コンサルタント、パートナー、デベロッパー、キーテナントなどなどとそれぞれ協定書も締結され、形としての事業推進体制は整っていますが、実際にはそれぞれが応分の役割と能力を発揮していないのではないかとも考えられます。そこで、今設立準備が進められております都市整備公社のこの事業への役割も含め、この点について今どのようにとらえておられるかをお聞かせください。  3点目は、最近キーテナント出店予定のデパートが既存場所の増床申請をしていると聞きました。これでは権利者の立場から考えると、果たして真剣にキーテナントとして出店する気があるのか否か、極めて信頼度を落とすことにもなりかねません。本来再開発ビルのキーテナントは、権利者と商品競合を最大限避けること。営業形態を同一化し、来客者に対し接客同一サービスで臨むこと等々が成功の条件とされていますが、これらについての指導状況は一体どうなっておられるのか。以上をお伺いし、第1回目の質問といたします。 52 【市長(藤嶋清多君)】 窪田議員さんからの経済社会情勢変化に対応した行政執行につきまして、何点かのご質問に対しましてご答弁申し上げます。  まず、第1点の代替地の確保の問題でございますが、お説のとおり過去の事業執行の例からとりましても、その事業を推進するための代替地確保は大変重要なものというふうに理解はしております。しかし、最近の土地の価格の問題等いろいろと土地取得につきましては難しくなってきておるところでございまして、現在市のほうでそれぞれ各課において土地買収をしておるところでございますが、今後どういうふうな形で、分散的なものがいいのか、集中的なものがいいのか、いろいろご議論があると思いますが、集中化のメリットあるいはデメリット等につきましても、検討させていただきたいというふうに考えております。  次に、大型プロジェクトを進める段階において、周辺整備が後追いにならないように配慮すべきだという点でございますが、確かにご指摘のとおり、基本的には計画に先立ちまして、視野を広くとって、いろいろな角度から検討しながら、プロジェクトを推進するのが順序であるというふうには理解しております。例を挙げられましたグリーンドームの建設のことにつきましては、そのタイミング的なものもございまして、そのために周辺整備あるいはその対応施設の整備がおくれてしまいまして、各方面からのご指摘を受けているところでございまして、今後大型プロジェクトの取り組みにつきましては、各部課との連絡協調をさらに強化をいたしまして、遺漏のないよう努力してまいりたいと考えておるところでございます。  最後の市長はコンセンサス能力を発揮せよとのご意見でございますが、懸案事項を進めていく場合、その時期に合った修正なり、また微調整も必要でございます。事業がうまく進まない場合には、やはりどこかにきめの細かさを欠くという部分もあるわけでございますので、今後とも十分注意しながら、調整をとりながら対応していきたいと考えておるところでございます。
    53 【建築部長(大谷昭一君)】 お答えいたします。市街地再開発事業の成立、不成立は、事業収入の大部分を占めますところの保留床処分金の額にあると言えると思います。急激な時代の変化の中で、保留床価格のいかんを問わず、デベロッパーが簡単に乗ってくる時代ではなくなっているということも事実ではないかと思います。この中で市街地再開発事業の推進において多くの隘路が出ていることはご指摘のとおりであります。この隘路を解決するために、市といたしましてはまず一つ目といたしまして、地下工法の合理化によりまして、工事費の増大を抑えること。それから、二つ目が代替地対応について、前橋市の土地の対応を含めまして、代替地取得等一層の努力を行うこと。三つ目が、事業費の増大を抑えつつ再開発事業の本旨であります地区外への転出率を下げるために、地権者の営業条件等調整を積極的に行うよう指導していくこと。それから、五つ目が市街地再開発補助金について、最大限の努力を行うと同時に、一般の補助対象以外の事業費に対して出る緊急促進事業補助金等の対象になるよう、平成4年度着工の実現を可能にするために、事業を進めなければならないと考えておるところでございます。  再開発事業の営業地権者の問題といたしましては、考えられる一つ目が、業種、業態が都市型百貨店の中で営業にそぐわないこと。それから二つ目が、営業は可能でもキーテナントと営業的に競合すること。それから三つ目が、商業施設の中での床のとり方、床の利用の仕方、それから個々の店の地権者とキーテナントの利益が競合する場合があること等が考えられるわけでございます。昨年11月に取り交わされましたキーテナントと出店確認書の中でも、出店者は地権者の生活再建の発展に資する事業となるよう全力を傾注するものとすると、キーテナントの努力を明確に義務づけてあるわけでございますけれども、この点についても出店者の十分な理解が得られるものと考えられますけれども、行政といたしましても、商工会議所と連携をとりながら、効果ある対応がとれるよう、キーテナント等に対し今後も指導していきたいと考えておるところでございます。  それから次に、再開発事業の事務局の役割等も関係するわけでございますけれども、この事業の推進をつかさどる事務局は、この事業のセンター的役割を果たすところであります。その機能が最大限に発揮されるまず条件は、地権者のリーダーシップが確実に果たされ、それを支えるプロデューサーの全体の調整をする役割が果たされていること。そして、再開発事業の専門家集団の協力が十分に得られていることではないかと思います。市といたしましても、体制の強化には鋭意努力してまいりましたが、その効果が十分にあらわれていないことも事実でありますので、今後とも引き続き協力していく必要を感じているところであります。  また、事業協力者、デベロッパー、キーテナント、事業推進意欲については、地権者の合意形成があって初めて発揮されるものと思っております。再開発事業において現在が総論賛成から各論合意に移行する重要な時期であります。今でもかなりの時間をかけ、努力を積み重ねておるわけでございますけれども、今後とも先行して合意した地権者に不安がないように、地権者を含め4者が共同して諸問題の解決に全力を尽くすことを基本としながら、会議所等とも十分協議しながら推進していきたいと、このように考えております。以上です。よろしくお願いいたします。 54 【28番(窪田治好君)】 第2質問をさせていただきます。  市長からの答弁は、おおむね理解ができますが、なぜこういう事態が、三つの特徴的に私挙げたんですが、起きているのかということは、一つは前任市長が急にお亡くなりになったというようなことが一つだったと思うんです。これは、役所の体制ということなんですが、もう一つは社会経済条件の変化が予測以上のスピードであったということ。もう一つの問題なんですけども、これは行政執行そのものに、前橋という都市のグランドデザインがしっかりと位置づけられておらないというような問題が私はあるんじゃないかというふうに思うんです。ですから、決して反対すべきものでもないけれども、しかしさてどうかなみたいなところでとまっている事業みたいなものがたくさん出てくる。例えばコミュニティマート構想にしても、テレトピア構想にしても、これは亡くなった方の批判をする気はありませんけども、前任市長さんは国でやられるごく特徴的な事業にはすぐに手を挙げまして、採択をしていただくということが非常に得意だった人なんですけども、これらが今どういうふうに事業発展をしてきているのかという、さらに言えば県都前橋としての群馬県の役割あるいは北関東としての役割、あるいは東京に対してどういう発言力を持った都市づくりをするかというようなグランドデザインが、これは行政全般にも煮詰まり切っておらん。したがって、さしあたってこれが必要だという事業をこなしていくというのに精いっぱいというところに、非常に大きな私は特徴点があるんじゃないか。ですから、こういうやり方をしていきますと、例えば部長会議等を開いても、余りみんな意見を言わなくなっちゃうという事態が出てくると思うんです。そのうちに偉い人は、そういうことはいいことだけど、金はどこにあるんだよみたいなことを言えば、これで一発でおしまいと。もう会議も能力が出ないというような事態になるんじゃないかなということを実は心配しているわけです。そういうようなことを別に私がそこに同席したわけではありませんから、決してそうだと言い切ることはいたしませんけども、そういうときに市長が本当に調整能力を発揮され、行政手腕を発揮され、議会に対しても熱っぽく説得をするというような場面も、そこここ毎日のように見られると、こういうふうに私は頑張られたらいかがかなというふうに実は思うんです。そういう点では、熱心に一生懸命やっている割合に、市長さん自身も元気がないように見えるんです。これは、空元気とか、そういう問題ではありません。先ほど言ったように、前橋のこれからの都市の発展方法に対するグランドデザインがしっかりと根づいておらないと。過渡期だと言えばそうだと思うんですけれども、そこに大きな問題が出ているんだと思うんです。ですから、これは理科大誘致の問題にしてもそうだと思うんです。私は、もう首都東京に高等教育を任せる時代ではなくなって、全国各地が大学を誘致するという時代にあって、前橋という立地条件が首都東京に対してその頭脳育成の立地としてどうなのかという点で、もっと掘り下げ、もっと自信を持ち、そしてそれを中心とした科学技術、文化、こういうものの発信基地となるような方向をもっと市民に対しても、議会に対しても大胆にやっぱりこれを披瀝をすべきだ。そういう位置づけの第1歩として、東京理科大学なら理科大学の誘致をするんだと、こういうふうにならないから、さしあたって、さしあたってというふうな形で進んでいくところに、何かやることには非常に期待もあるんだけども、果たしてどうかなみたいになってくる。こういう点があると思うんです。そうしますと、市長が頑張る割合に、プレーヤーがだんだん少なくなって、観覧席に座る人が多くなるというような形になりかねないところを実は大きく心配しているわけで、そういう意味から申しますと、市長にもっと大胆に、自信を持ってひとつやっていただきたい。わからないことがある。迷うことがあったら、議会にもっとどしどし積極的に相談してほしい。そのぐらいの相談には十分応じられるだけの議会にも能力があると、こういうふうに我々は考えているわけであります。したがいまして、そういう立場からの市長の決意を聞かせていただければ結構でございます。ぜひもう一度ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それから、再開発事業の問題でありますけれども、これは問題点を部長は5点挙げられました、問題点というか解決の道を。一つは、工費を安くする。これは、一つ一つの問題で論じますと、大変長い時間になりますから、ちょっと遠慮させていただきますが、例えば工費をできるだけ安くするというのは、決して悪いことではありませんが、建物のグレードが下がりますと、商業ビルとしての価値がなくなって、客に対する魅力が半減して集客能力が落ちてくると、こういう問題があるんです。建物のグレードを上げても、商業フロアですから、保留床を高く売れない。こういう問題点が一つあるわけです。ですから、ここをどうクリアするのかというのを権利者に明確にしてやらないと、権利者は実は安心して乗れない。この側面が何年も続いているというのが一つの特徴だと思うんです。ですから、ここはキーテナントに対しても、デベを通じてしっかりと確認させなきゃいけないんです。一定の値段で買っていただきますよ。これは、その価値があるかないかというのは、逆に言えば土地から換算した権利変換の価値以上に、販売能力を高めたビルになるかどうかにポイントがあるわけですから、保留床の処分。このことにかなり専門的に詰め切らないとだめだと思うんです。ですから、今ごろになってから、まだ既存の店舗のほうに増床計画なんてのを出してくるんです。ここについてはもっと権威を持って、もっとデベロッパーに対しても、あなたはデベロッパーなんだから、何やっているかと、キーに対して。もう少しきちんとした指導を私はされることを望みます、この点では。  もう一点ですけれども、この点でいいますと、一体権利者との関係で一番重要なことは、地区外に出ていくという人をできるだけ少なくする。これは、生活再建型の商業ビルとしては絶対必要なことなんですけども、この本来的な役割はパートナーがやるべきことなんです。これは、一体どう指導しているのか。ここに対しても、行政は初めてやるという点もあるんでしょうけども、やや遠慮なさっているんじゃないかというふうに私は思うんです。ですから、こういうところになりますと、コンサルなんかは非常に苦労するだけで、日にちもかかり、時間もかかり、持ち出しということになりかねないと思うんです。今の再開発事業の特徴を見ますと、前橋市有地が約40%、 39.何%あるわけですから、こういう点から見ますと、ここで再開発事業がもしできなければ、これはもう前橋では二度と法定再開発は無理ということになると思うんです、私は。これは、そういう意味では前橋の行政の生活再建型の再開発の命運をここにかけるべきだ。ですから、必要な費用もここにもっと投入すべきだ。その点では、部長からの答弁で非常に前向きで私は結構なことだと思うんですが、緊急補助の採択をしてもらうというようなところには、もっともっと努力をされて、成功をぜひこの点ではお願いしたいと思うんですけれども、こういう点から見ましても、どの分野、つまり権利者との関係の分野、キーテナントとの関係の分野、建物の関係の分野でも、総論から各論への段階だと、こう言うけれども、これは総論から各論というのは、本来からいうとこれは内容と手続というのは交互に進む事業ですから、各論がかなりわかって総論にいくし、総論がかなり明確になって各論に入っていくと、こういう関係を持っていくわけですから、この関係はいまだに市民的に見ても、行政の中で見ても、それから権利者から見ても、まだまだはっきりしないという点は果たしてどこにあるのか。私は、一つはもう少し権利者関係の組織づくりも明確に力強くやるべきだと思うんです。権利者の皆さんに対する説得力をもっと高めるべきだと思うんです。そこが出発にならないから、いつでもオブラートに包んだような形なんです。事情はよく承知していますから、これ以上固体の名前は出しませんけれども、そういう大変さに対して、もう少し積極的にアプローチをしていく姿勢が行政の中にあってもいいんじゃないか。そういう点で、整備公社の設立というものは、どういう役割を果たすんでしょうかという点を、二つ目にこの内容としてはお聞かせいただきたいと思います。以上で第2質問終わります。 55 【市長(藤嶋清多君)】 第2質問でいろいろとお話をお伺いしたわけでございますが、私も前市長の大型事業を継承して具現化を図ることが公約の一つであったわけでございまして、今それに向けて努力をしておるわけでございますが、今後10カ年総合計画の具現化の問題におきましても、またいろいろと難問題も出てくることは理解しておりますので、そういう時点におきましては、十分議会のお力をおかりしながら努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 56 【建築部長(大谷昭一君)】 先ほど窪田議員さんから第1質問の中で、公社の役割等を質問されたわけでございますけれども、それ落としてしまいまして、大変申しわけございません。  設立が予定されております整備公社につきましては、8番街、5番街の再開発に関してもかかわっていくわけでございますけれども、整備公社はいわゆるデベロッパー的な性格を持って再開発事業の推進の中に入っていく性格のものであると、このように私考えておるわけでございます。行政がどうしても立ち入れない分野まで公社がデベロッパーとしての役割を持って入っていくと、このように理解しておるわけでございます。  それから、先ほどの中に8番街の中に約40%の市の土地があるというような話もされたわけでございますけれども、確かにそのとおりでございまして、一般的に考えますと、公共の土地が地区内にあるということは、それだけ事業の成立性が高いというのが常識的なわけでございますけれども、8番街にある市有地の存在というものは、権利変換によりまして、商業地の公益駐車場としての機能を確保すると同時に、事業全体にとってプラスの効果を発揮しているものの、経済状況の変化の中でそれでも事業成立が困難な状況に至っているためだと考えております。以上でございます。よろしくお願いいたします。 57 【28番(窪田治好君)】 時間もありませんから、私の意見だけ申し上げておきたいと思います。  市長さんからの答弁、力強い答弁をいただきました。状況の変化に対応して、今一番何が必要だと考えたら、思い切って組織機構改革までやっぱり足を踏み出して、強力に推進するというような立場も必要であろうというふうに思います。例えば用地部を設置するとか、こういうことも必要だと思います。それなりに市長が就任されてから機構の改革もやってきましたので、それは評価するものでありますが、なお一層検討をお願いしておきたいと思います。  それから、再開発問題でありますが、私が提起するまでもなく、この再開発事業の長くかかるという点については、どなたも理解しているわけですけれども、しかし実際には59年に準備組合が設立されて、事務局も現在では8名ぐらいそこに詰められておると思うんです。年間の人件費1人 500万円にしても、年間 4,000万円かかるわけですから、これらの問題は結果とすれば最終的に見れば、事業費の中でこれを生み出すわけですから、日にちがかかればかかるほど、これは権利者の皆さんも、極端に言えば取り分は少なくなるわけです。こういうことをひとつ考えても、一日でも早く、一歩でも前進をさせるという意欲がどうしてもなければ、この種のたぐいは進まないと、こういうふうに思うんです。そういう点から見たときに、かなり行政がそこまで立ち入らなくてもと思うところでも、一歩立ち入らなくてはでき上がらないというのが全国の再開発の特徴でありますから、そういう意味ではちゅうちょなくひとつ行政が立ち入るということをさらに強化してほしい。同時に、非常に今までこの設立まで苦労されてきたと思うんですけれども、整備公社等の能力を遺憾なくひとつ発揮をしていただいて、この事業がやはり成功裏に進むことを期待をいたしまして、私の質問を終わります。           (23番 山本良平君 登壇) 58 【23番(山本良平君)】 私は、通告に基づき順次質問いたします。  まず第1質問として、市制施行 100周年記念事業についてですが、このことにつきましては、9月議会においても大変質問が出たところでございます。明治25年、1892年、前橋市が全国41番目の都市として、また北関東では東京、横浜、水戸に次ぐ4番目の都市として市制を施行してから、再来年でちょうど 100周年、1世紀を迎えるわけであります。当時3万余人の人口も、現在28万六千余の人口を有する県都として、地方中核都市として進展し、社会経済、文教、枢要な立場として成長し続けてきたわけであります。その間市民にとりましても、行政サイドにおいても、また議会筋にありましても、極めて波乱に満ちた社会経済、生活対応の連続であり、かつて経験のない変化率の激しい激動の世紀であったと深く認識しております。このような世紀の歴史をつづる中において、ひたむきに市民各位の努力、精進はもちろん、これにこたえてきた行政の先人たちや議会史を彩る各先輩方のかじ取りの正しかったことに対しまして、議会人として改めて敬意を抱くものであります。そして、この市勢の進展は着実に慎重に、そして時には大胆な計画設定の中で歩み進めてまいったものであります。私どもは、これらの経緯をもう一度再認識、再確認し、さらに考えを新たに、次の世代への着実なステップを踏むべく 100周年を迎えたいと思います。  そこで、 100周年事業として前橋公園整備構想をも含め、 100周年記念事業の位置づけをきちんとするために大いに研究し、議論をし、一つのよりよい集約をしていくことが肝要と思いますが、このことに対し当局はこれをどう受けとめているか。また、どのような意見を持たれておりますかをお尋ねいたします。第四次総合計画の第5節で明記している施策の方向の基本的、具体的展開にも、また将来禍根を残されないため、施策の展開上からも、まことに大切と思いますが、率直な意見をいただきたいと思います。  次に、本庁管内の未整備地域における生活環境の改善を主とする都市計画事業の推進についてお尋ねいたします。いわゆる本庁管内未整備地域における市民の生活と深くかかわり合いのある環境の整備と改善が、ゆとりとか安らぎとかまたは潤いといった今日的課題と要求からはほど遠い実態を踏まえまして、これらに関する都市政策や都市行政、都市経営の観点から、これらの地区の都市計画事業を今後どのように考え、進めようとしていくのか。そして、いまだ青写真構想の一つも書いていないところもありますが、これらの地域の市民の声にどうこたえていくのか、この基本的な考えと対応についてお聞かせ願いたいと思います。いずれにしましても、環境基盤の整備、改善は行政の責任分野でありますから、十分意を通わせながらご答弁をお願いいたします。  次に、基幹公園整備事業及び管理についての基本的な考えについてお伺いいたします。世の中全体が集団的意識から、個性化、個別化の時代というように、各個の特性発揮の時代にどんどん移行していく中で、公園緑化事業が画一的なしつらえに終始しているように思われます。さまざまな要望には、満足するようにしなければならないのは当然のことでありますが、今後地区基幹公園整備事業について、地域の歴史、伝統、文化等の特性を入れて、少なからず変えていく必要があろうと考えます。地域住民の方々に親しまれるのはもちろんですが、それには地域の公園にはこういう個性、特徴が誇れるような姿にしていくことが、21世紀の間近きを展望するとしても重要なことと思いますが、今後どのような基本的な構想をお持ちかお聞かせ願います。  質問の3点は、公園管理事業の関連についてお尋ねいたします。前橋市が戦後戦災復興土地区画整理事業から営々と地区基幹公園に力を入れ、これが全国規模をはるかに上回る実績をつくり出してきたことは大変敬意をするところであります。そこで、私は先ほど申し上げましたように、世の中の時代の変遷、価値の多様化により、市民意識、ニーズも当然変化してきております。そこで、各地基幹公園内の住民の方々の意見等を十分取り入れて、時代にマッチした使われる公園、親しまれる公園、小さくとも美しい公園にリフレッシュさせ、特徴あるものに仕上げていく必要があると考えますが、これらの考えについてお伺いをいたします。中には全く使われていないような見苦しい空地しか見えないのもありますが、全体をにらんでどのようにしていくか、基本的な考えをお聞かせ願いたいと思います。  次に、蚕糸記念館拡充についてですが、糸のまち前橋の特徴とも言える蚕糸記念館の展示内容については、過去何回か要望してまいりまして、少しずつよくなってきているように見えますが、養蚕道具や製糸のパネルなどの動きのないものばかりが多く、依然わかりやすさと親しさが欠けていると思います。そこで、実際に織物を織るなど、動きの展示工夫ができないものかというふうに考えますが、これらの点も含めてお聞かせ願いたいと思います。以上で第1回の質問を終わります。 59 【企画部長(木暮雄一君)】 100周年記念事業のご質問でございます。平成4年度の市制施行 100周年記念事業につきましては、明治25年以来の 100年の貴重な歴史と、21世紀に向かって本市が新しく飛躍をするという大きな節目になる大事業でございます。全市民のご協力を得たり、参加を得たりいただく中で、ぜひとも成功させなければならない事業だと思っております。  ご質問の趣旨は、非常にやわらかく言っていただきましたが、議論を闘わせたり、その中から市民の意見を酌み取ってまとめるべきであるが、少しもその姿が見えないのではないかというふうにお伺いしているわけでありまして、非常におくれております。経過についてお話を申し上げたいと思いますが、本市と同じ規模の都市の 100周年の記念事業の経過を、本市の今までの経過、今後の予定とちょうど合わせてみたわけでございますが、全体の流れがちょうど6カ月ぐらいおくれておるわけでございます。そのおくれを取り戻すために、事務的な会議、詰めを急いでおりますが、非常に膨大な会議の内容になると思われますので、各項目について効率よくこなしていかないと、おくれがなかなか取り戻せないということで、今一生懸命やっているとこでございます。組織づくりが急務でございますが、 100周年の事業につきましては、各界の代表から成る記念委員会、この委員さん、それと理事会の理事さん、この会合で記念事業を中心とする議題を処理をしながら、実行部隊に内容を指示し、細かくその先展開をして進むという格好になると思いますが、目下市の内部でたたき台をもとにして、関係課長で構成する調査研究委員会を数回開きました。この中で基本的な内容について検討いたしましたが、その結果を踏まえまして、助役以下部長級で構成をする推進本部会議にかけまして、現在市民の各界各層の代表の方々のお集まりであります 100周年記念委員会のメンバー及び理事会のメンバーの落ちがないか等の確認などの最終調整に入っているところでございます。  それから、内容につきましては、大きく分けますと記念式典、シンボルイベント、地域イベント、それから既存のイベントの充実実施、企業協賛事業に分けられるわけでありますが、これを担当する今度職員等の組織でございますが、総務企画、シンボルイベント、スポーツイベント、芸術文化イベント、三大祭り、地域イベント、環境美化の七つの部会を一応つくったわけでございます。これは、世界選方式と同じく、各部課長を実行部隊として振り分けをいたしまして、各部会ごとにどんどん考え方を進めていただきたいというところまで来ておりまして、その依頼を済ませたところでございます。ただし、最終的には市の職員だけの構成でなく、記念委員会の総会、理事会の意見を加えながら、先ほど申し上げました七つの部会ごとに、それぞれ市民組織の代表の方々がこれから張りつくことになると思います。  また、生の声を聞く場がないではないかという話がございまして、市長等のご意見を伺いながらまとめましたが、比較的若い市民層の中から、30人から40人程度の仮称ワーキンググループを構成したい。いわば別動隊でございます。を考えております。メンバーの選出につきましては、例えば商工会議所青年部から5名とか、婦人層から3名とか、農村青年部から2名というように、各団体の中から選出をお願いしたいと考えておりまして、今月中にでも選出母体に人選をお願いいたしまして、このグループを構成し、自由な会議の中でいろんなご意見を伺いながら、それをまた各事業に反映をさせたい。要するにキャッチボールのような形になりますが、この方々の感性に期待するところでございます。今庁内の組織の状況、経過等を簡単に申し上げましたが、今後これらを推進本部の会議において最終の確認をいたしまして、市長決裁を経て市議会にご説明をし、新春のなるべく早い時期に 100周年の記念委員会を開催していただきたい。そして、スタートを切りたいと思っておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。 60 【都市計画部長(近藤丈君)】 本庁管内の未整備地区における都市計画事業の基本的な考えと対応についてということでございますけれども、本市では昭和22年に戦災復興事業に着手して以来、主として土地区画整理事業を最重点施策として実施してきました。その結果、現在までに市街化区域の53%の地域が完了もしくは施行中でございまして、全国的にも高い整備率となっております。しかし、一方で市街地整備の立ちおくれております地区があることも事実でありまして、本庁管内約 1,320ヘクタールのうち 420ヘクタールが未整備地区でありまして、道路は狭く、環境水準の低い地区を形成しておりますために、今後整備を進めていく必要があろうかと思っております。これらの地区の今後の土地区画整理事業の見通しでございますが、現在11地区を事業を施行しておりますが、次の施行地区といたしまして、駒形地区等を予定している関係から、当面の事業化は非常に厳しい状況と思いますけれども、整備の必要性につきましては認識をしておりますので、これらの未整備地区につきまして、区画整理のほか地区計画等の導入等も検討しておりまして、現在地区計画策定業務をコンサルに委託をいたしまして、都市づくりの整備手法につきまして取り組んでおるところでございます。よろしくお願いします。 61 【公園緑地部長(大嶋昭一君)】 都市公園に対する2点のご質問がございましたが、一つは都市基幹公園に今まちづくりで地方の個性あるいは特色、そういったものを公園の中にも創出できないだろうかというご意見だったかと思います。都市公園は、一つの都市の印象を最も大きくするものの一つだと考えておりますし、そういった中で地方の自然あるいは文化、産業、伝統的な祭り、そういったものなどを公園の施設の中に取り込むことによって、そのまちの一つの表情ができると考えております。これからの公園づくりに対しましても、郷土の花あるいは祭り、そういったものなどを十分生かしながら、ご趣旨のような考え方を持ちながら進めてまいりたいと考えております。  さらにまた、身近な都市公園等に対するリフレッシュの問題でございますが、昭和30年代につくったものと最近つくられたものではかなりの格差がございますし、年に2度ばかり総点検をしながらリフレッシュをして、施設の安全を高めながら、そして市民の子供たちの利用の増進に努めているところでございます。以上でございます。 62 【管理部長(遠藤次也君)】 蚕糸記念館の展示につきましては、開館以来市民の方々、特に関係業界の皆様方の大変大きなご協力をいただきまして、養蚕や製糸の道具あるいは国立原蚕種製造所当時の資料等、たくさんの充実を図ってくることができました。また、最近では蚕の模型あるいは録音テープなどによる説明を加えまして、徐々に工夫を加えてきております。おかげさまをもちまして、見学者の方々から前橋の昔がしのばれるということで、大変ご好評をいただいておりますが、一方ではやはりご質問にもございましたとおり、静か過ぎるとか、あるいは展示が少し平面的過ぎないかというふうなご意見もいただいております。これは、蚕糸記念館の建物が県指定の重要文化財になっております。そういうことから、その維持管理上、幾つかの細かな制約がございます。そのために内部の改造等が非常に制約されてございます。また、この建物が明治時代の建物ということもありまして、入り口等も大変狭くなっております。また、建物の面積も80坪ちょっとということで狭い建物でございます。こういうことから、重いものなどには少し問題点もあるというのが実態でございます。しかし、来年は早くも開館10周年ということになります。現在展示がえについての計画をしておるところでございますが、その折にはただいまご質問にもございましたような動きのある展示につきましても、十分検討をして取り組んでまいりたいというふうに考えております。 63 【23番(山本良平君)】 第2の質問に移りますが、9月に行われたところの 100周年記念事業の質問から見ますると、今部長がお話いただきましたとおり、 100周年に向けての記念事業に対する前向きの答弁だなというふうに感じさせていただきます。この世紀の一つのけじめと、そして新しい出発として、評価と反省と大きな希望をかけての期待度は、市民にとっても、市政にとりましてもまことに重要な考えだと思います。もちろん、当局におかれてもそのとおりだろうと思いますが、この点を十分認識され、しかるべき体制で臨んでいかれるようお願いするものでございますが、過去に前橋市制施行60周年、大分昔の話でございますが、記念事業やその後の周年事業等にはどのような組織編成をしていったのか。また、これらを参考にする必要もあるんではないかというふうな観点も思われるわけでございます。議会ではこのような記念すべき 100周年というふうな節目の年でもございますので、議会側としてもかつて今まで特別委員会的の組織もございましたけれども、そのような委員会をつくるぐらいに匹敵するような形の組織をつくるぐらいの気持ちで、これを取り組んでいただきたいというふうに私は感ずるわけでございますので、それらについてもひとつご答弁をお願いいたしたいと思います。  次に、質問の第2点目の都市計画事業の推進事業についてでは、市民の率直な意見として申し上げるならば、負担給付還元の基本的原則論であります。市民は負担と供給の平等性、バランスということに対しては、当然のことながら認識を深めております。例えば地方税法第 702条の都市計画税でありますが、税率が現行で 100分の 0.3、目的税として市街化区域内土地及び家屋に対して目的税、すなわち都市計画事業または土地区画整理事業に要する費用に充てるための財源として課税されているわけであります。昭和46年の区域区分線引きから市街化区域のそれに課税され、調整区域であればそれが県施行であれ、前橋工業団地造成組合施行の優良な一段とすぐれた住宅団地であっても、そこに居住する物件には課税されないと。市民は率直な目から見ると、法の課税容態が、意義はともかく、市街化区域内に居住していれば、それはどんな未整備地域でも、道路も狭く、公園もなく、場合によれば建築行為による改築も、増築もできずの地域、すなわち全く未整備地域で居住を余儀なくされていても、その住民は最も望んでいる住環境整備に手当てを受けられないまま、長期の負担を担わされているところも随分あるわけでございます。私は、そのような地域住民の方々の今日負担が、すぐストレートにあすの負担者に還元されるべきと申し上げているわけではございませんが、ちょうど高齢化社会における負担と給付のような持ちつ持たれつの相互扶助の思想も当然であろうかと思いますが、そうかといって自分の身の回りの生活基盤や環境がよくなっていく夢も構想も実現性もない、営々と負担のみ強制されている現状はいかなるものか。住民の率直な感覚として、政治行政に対する不信感を抱いてくるのではないでしょうか。公平な負担、平等な還元こそ市民のすべてが望んでいるんではないかと思われます。この辺市民の偽らざる心境と切なる願いを当局はどのように認識し、現代の生活にふさわしいものに改善整備されていこうか、具体的な方針を各地域ごとにどう展開していくつもりか、詳細にお聞きいたしたいと思います。  抜本的な都市区画整理事業ができなければ、沿道の小規模な環境整備事業や児童公園のためまたは近隣公園のための用地の先行買収手当て、それから次に都市計画税は平成元年度16億 6,800万、平成2年度当初17億 2,800万、これらの歳入を抜本的に土地区画整理事業の光の入らない未整備地域への沿道の小規模な環境整備事業、公道拡張事業、公園という公共施設整備に充てるとか、多角的な視野での社会資本の投資を考えるべきだと思いますが、いかがでございましょうか。  次に、公園関係といたしまして、臨江閣一帯の樹木は臨江閣建設の折に植えられたものと思われます。最近臨江閣の整備も完成したと聞いておりますが、そこでその付近の樹木が手入れ不足というか、不十分というか、という点が見受けられます。日本庭園の造成を控え、樹木、特に松の手入れが不十分のように思われますが、松の場合は1年手入れしませんと、その下枝が枯れてしまうというようなこともございます。そういう意味からも、1年手を抜くというふうなことは大変できないのではないかと、こういうふうに考えます。それにちなんで、臨江閣の下の池の石積みや池の手入れも放置されたままのように見苦しく見られているわけでございます。これらの点につきまして、中にいる魚だとかあるいはそういうすべてのものも、もうちょっと環境をよくしてやっていただけるならばどうかなと、こういうふうな感じがするわけでございます。  さらに、公園愛護会に対し報償金を交付しておりますが、愛護活動等を積極的にどう進めるかが公園管理面での重要な役割と思いますが、これらの愛護会の活動に対する考え方などをお聞かせ願いたいと思います。  蚕糸記念館でございますが、蚕糸記念館のことについては、今部長から答弁がございましたが、この蚕糸記念館につきましては、年々充実の度を見ておるわけですが、場所が県の重要文化財に指定されておるというようなことで、大変手狭であるというふうなこともお聞きいたしました。それは当然ながら、原蚕種製造所の玄関のみを移築しただけでございまして、手狭なのは承知の上でございますけれども、まだまだもっと拡充する必要があろうかという点もございます。さらに、明治、大正から昭和の中ごろまでにかけては、輸出の花形として大変外貨を獲得したものでございます。したがいまして、前橋の重要な基幹産業であったことはご承知のとおりでございますが、その当時前橋の空がボイラーの煙突の煙で真っ暗になるぐらい盛んだったというふうなことすら語り継がれているわけでございますが、そのようにそこで働いた従業員が年末帰省するときには、前橋駅から臨時列車が何本も出るというふうな盛況ぶりであったわけでございまして、前橋市としては大変忘れることのできない大きなことでございました。そういう意味を含めましても、この現在残っておる蚕糸記念館をさらに充実する、あるいはまた別棟に、今ちょっとお聞きすると、重要文化財なるがために制約されている面があるというふうにお聞きもしましたが、ぜひ別棟、あの近くにでも用地を求めて、前橋の養蚕から繭、繭から糸、糸から織物までというふうな、いわば社会科的に生徒が学べるような、見学できるような一連の形態をおつくりになるのも私は決して間違いではないと、こういうふうに思います。  そして、さらにお願いというか、要望するならば、現在ではまだまだそれらの時代の変遷の経緯のある蚕種の機械もあるいは養蚕の道具も見つけようと思えば、現在ならまだまだ見つかる要素も多分にあるわけでございます。したがって、そういうものをもっともっと集めて、これからの子供たちが前橋の昔はこうであった、ああであったというような点をひとつ学ぶためにも、ぜひこれらにはお金もかかるかもしれませんが、大変重要なことでもあると、こういうふうに思うわけでございます。これらを踏まえてのひとつご答弁をお願い申し上げます。 64 【企画部長(木暮雄一君)】 100周年関連で2点ご質問いただきました。1点目は、60周年を初め各周年にどのような編成で行ったかということでございます。60周年の場合には、周辺の10カ町村の合併という大きな問題がありまして、それと旧庁舎、そのときは新庁舎ですが、新庁舎の建設を記念いたしまして、前橋グランドフェアということで、博覧会という格好で開催をした経過がございます。これは、前橋公園一帯と臨江閣等の施設を使いまして、1カ月にわたり、10月1日から開催して、非常に大きい規模であったわけであります。それで、前橋公園内には群馬の総合開発と観光館という、これは仮設館でございますが、を初め電力館、子供の国等10の仮設館を設置をいたしました。全部で25万人程度の入場者を記録をいたした次第であります。したがいまして、メンバーを見てみますと、議員さん初め市民団体、それから自治会、県議会、県の幹部、町村会の各観光協会等の皆さん、それから市の職員はもちろんでございまして、委員の数を数えましたら、委員顧問、参与とも 300名を超えております。合わせて 1,100人程度、若干市の職員がまじっているかもわかりませんが、 1,100人ぐらいの委員以下の規模で、そのほかに市の職員と臨時職員等が張りついたわけであります。相当大きい規模でありました。一方、70周年、80周年、90周年を見てみますと、70周年の場合は水道会館の落成というのがメインになっていまして、1週間程度水道会館で行っております。それから、80周年の場合には特にありませんで、県民会館で記念式典を行っておりまして、そのほか市政展とか、NHKラジオリサイタル等を開催した程度であります。それから、90周年記念式典につきましては、市民文化会館が建設をされた記念ということで、市民文化会館を中心にして行いましたが、11月3日、1日だけ、いずれもこの三つの周年におきましては、市民組織等の組織は設置をされておりませんでした。これが周年の組織の状況でございます。  それから次に、特別委員会のような組織をつくるぐらいの気持ちで臨むべきではないかというお話がございました。先ほどお答えいたしましたとおり、 100周年記念委員会と理事会において、記念事業の内容を協議するというスタイルの考え方で原案ができておりまして、議員さんにおかれましては、事務局案といたしましては 100周年記念委員会に全員がお入りいただく中で、正副議長さんに理事にお入りいただくというように目下なっているわけでございますが、このことにつきましては、後日概要について議会側にご説明する機会を設けていただきたいというふうに考えておりますので、この場面で組織も含めまして、全般にわたっていろいろまたご意見を伺いたいと思います。以上でございます。 65 【都市計画部長(近藤丈君)】 未整備地区の各地区ごとの具体的方策ということでございますが、先ほどお答えをさせていただきましたように、現在コンサルに委託をいたしまして、整備手法について取り組んでおりますので、その中で検討してまいりたいと思っております。  その次に、面的整備ができなければ、沿道整備だけれどもというお話でございますけれども、確かに骨格的道路につきましては、街路事業または道路改良事業等による線的の整備を図っていく手法も考えられますが、いずれにいたしましても地域住民の皆様方の理解と協力がなければ、何にも整備ができないことでございますし、また都市計画道路として位置づけされている道路は別といたしまして、これから新たに都市計画決定をしようとする道路につきましては、未整備地区の実情と道路整備の必要性を強調する中で、都市計画道路として位置づけできるかどうか、国や県に対しましてまた積極的に働きかけていくところでございます。都市計画決定に当たりましては、関係住民の皆さんの理解と協力を切にお願いするものでございます。以上でございます。 66 【公園緑地部長(大嶋昭一君)】 臨江閣周辺の整備についてご質問いただきました。ちょうど中心市街地に入る一つの関門にも当たりますが、特に最近修復になりました臨江閣を背景にして、大変すばらしい環境を残した場所でございまして、ご意見いただきましたとおり、松の手入れを初めとして、周辺の整備は大変肝要かと考えております。松は、ご案内のとおり春のみどり摘みと、秋これからのもみ上げの季節になってくるわけでございますので、新しい年にはすっきりした形にあの辺一帯を整備してみたいと考えております。さらに、残されている日本庭園については、しばらくの間その環境を保全しながら、新たにできます日本庭園と一体として、さらにすばらしいものにできればと考えております。ニシキゴイ等につきましても、現在色のついたもの、特に黄色いものが多いわけですけれども、それに黒いものなどがありますので、さらに赤いものなども加えまして、景観の向上を図ってまいりたいと考えております。  それからまた、愛護会の活動に対する認識についてのご意見をいただきましたが、前橋市では昭和29年以来という長い歴史の中で、公園愛護会に緑化行政の一翼を担っていただきました。そして、つくり、守り育てる緑の体制の中で、大変ご協力をいただいたわけでございまして、そういった意味からも現在約 200を超える公園面積ございますが、約40ヘクタールぐらいの公園を市民参加の中で日常の清掃、除草をしていただいております。これからも緑化行政につきましては、市民と一体となって力強く進めていく必要があろうかと思います。そういった意味で、この愛護会あるいはまちを緑にする会等と連携を図りながら、市民参加の展開に努めてまいりたいと考えている次第でございます。以上でございます。 67 【管理部長(遠藤次也君)】 ご質問にもございましたが、県都前橋は生糸のまちでございました。ましたと言ってはいけないんでしょうが、前橋の近世は商工業だけでなく、農業を含めて全産業が生糸を中心に栄えてきたわけでございます。こういうことから、これを後世に伝えていくということは、私たちにとりましても大変大切なことであるというふうに考えております。  近くに別棟をどうかというふうなお話もございましたが、記念館が敷島公園の中にご承知のとおりございます。したがいまして、公園の中ということになりますというと、少々建ぺい率等の問題で難しい面があると思います。幸い第四次総合計画の中で博物館構想がございます。これにつきましては、今後検討をいろいろとさせていただく段階でございますが、前橋ということを考えますというと、この本市の蚕糸あるいは製糸業関係の展示は、やはりこの中でも考えられていくであろうというふうに考えているわけでございます。こういうことになりますというと、ご提言にもございました動きのある展示資料の陳列ということも十分考えられるわけでございます。子供も興味を持って前橋の歴史を学べるような施設を考えていきたいと思っております。  機械、道具等につきましても、今ならばまだ見つかるというふうなお話もございました。関係の市民の方々あるいは業界の方々にもお願いをして、収集に心がけてまいりたいというふうに考えております。 68 【23番(山本良平君)】 市制施行 100周年記念のことについては、先ほど申し上げたとおり、大変組織もこれからいろんな形でしていくというふうなことの答弁もありました。それから、お話によりますと、60周年とか、70周年とか、90周年のときには、それぞれ何か市庁舎が建ったとか、水道会館が建ったとか、文化会館で行事したとか、何か建物が建ったときは、ちょうどそれに記念するように相合致したのかもしれませんけれども、今度はちょうどそうすると、きょうの質問にもあった文学館が建ったときは 100年かなというふうな感じがしないでもございませんけれども、いずれにいたしましても世界選が行われた自転車競技大会等のことで、大変それのために力を費やして、この 100年事業がここへ来て急激に盛り上がったといいましょうか、組織をつくろうかというふうに苦慮されているんではなかろうかと、こういうふうな感じがするわけでございますが、大変それらに関するので、おくれているような感じがいたしますが、ぜひひとつそれは 100年という大きな節目でもあることをまず大前提に思っていただいて、間違いなきような組織編成、それから実行をお願いするものでございます。  そして、再来年の 100周年記念は、全国で41番目の前橋市ただ1市が行われるわけでございまして、大変これらについてその後、明治25年以降誕生した市が前橋の 100年に対する記念事業、それはイベントホール等のできた関係もございますので、 100周年記念もかなり大々的というか、充実したものをやるのではなかろうかというふうなご期待も各市で持ってるんじゃないかと、こういうことでそれらに対する各市の人たちが前橋を訪れる人も大変多いんではなかろうかということが想像されるわけでございます。したがいまして、そういう意味は当然お持ちでございますので、これは答弁を求めるものではございませんけど、以上申し上げたような点を踏まえて、ひとつ十分な研究精査をお願い申し上げたい、かような考えでございます。  それから、本庁管内の未整備の点の要するに都市計画事業については、これは大変部長が大事した、苦慮した答弁になっていると思います。資料によりますと、この中には戦災復興事業というものが入っていまして、前橋の中心部にかけての事業は区画整理をやったとはいえ、戦災復興というのをもとにやった事業も含まれているわけでございますので、その後はなかなか密集地域、俗に言う日の当たらない部分ということについて、これを実行するということについては、部長は大変これは苦慮しているんじゃなかろうかと。大いに市長部局にお願いいたしまして、これをやるというぐらいの勢いがなけりゃだめだと思いますけども、この点においてはひとつ決意を聞かせていただきたい、かような考えでございます。  それから、公園の整備事業でございますけれども、公園整備事業につきましては、ぜひ公園愛護会の歴史等も今ご披瀝がございましたけれど、ひとつ公園愛護会に資金とかあるいは指導書とか、そういうもんでなしに、公園課が出かけていって、現地の人とひざを交えた形のご指導というものがまだ欠けているやに感ずるわけでございます。したがって、そういう点もぜひひとつきめ細かな展開がこれから行われるというならば、その決意のほどもあわせてお聞かせ願いたいと思います。  それから、蚕糸記念館のことについては、大変公園という中でのことでございますので、制約があるというふうなお話でございますけれども、別にあそこのところから少し離れたところでも結構なんです。やはりパネルや物を置いただけで、今最近私も行ってみたんてすが、今は閉館していますけれども、ボタンを押しますと、録音による説明がある。これでも大変私は進歩したと思います。しかし、まだまだ旧態依然とした、内容はやや充実しつつあるとはいうものの、まだ大変それらに欠けているものもあるわけでございまして、それらを収集するのは今でなけりゃ、チャンスだということは前々からお話しておりまして、文化財の担当者におかれては、それらの点について、大変そのものを収集に苦慮されているような話をお聞きいたしましたし、大変だなということもわかります。  したがって、あの建物から少し離れれば、生きた蚕糸の動きは見れる、学べる、こういう点については大変子供の社会科の勉強になると思うんです。したがって、そういう意味は私のみが言うのでなくて、やっぱり子供たちは、前はどういうふうにして糸になったんだろう。糸はどういうふうにして織物になったんだろうというふうなことを、社会科で学びたくとも学べないというような状況が現況じゃなかろうかと思うんです。  それで、この前も私はいみじくも藤井市長の時代にお話し申し上げたことがあるんですが、比刀根橋に糸をつくっている、石屋さんに彫ってもらった糸を引く光景が出ているわけです。もうああいう化石のような状況にならんうちに、何とかやっていただけないもんだろうかというふうなことをお願いした経緯もございます。そういう意味も踏まえて、これまた決意のほどがありましたら、ひとつお聞かせ願いたいと思います。 69 【都市計画部長(近藤丈君)】 先ほどもお答えをさせていただきましたように、現在の施行しているところが11カ所ございまして、次回を予定しているところが駒形地区ということでお答えさせていただきました。したがいまして、人的に申しましても、なかなか議員さんのお答えに沿えるようなお答えができなくて申しわけありませんけども、その進捗等を見ながら内部で協議をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 70 【公園緑地部長(大嶋昭一君)】 公園愛護会との連携でございますが、 200を超える愛護会の数になっておりますので、なかなか思うようにはいきませんけれども、できるだけ機会を見ながら、積極的に連携を深めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 71 【管理部長(遠藤次也君)】 ご提言に沿えますように努力をしてまいりたいと思っております。 72          ◎ 休       憩 【副議長(吉田茂君)】 この際、暫時休憩いたします。                              (午後3時12分) 73          ◎ 再       開                              (午後3時40分) 【議長(梅沢富雄君)】 休憩前に引き続き会議を開きます。  総括質問を続行いたします。           (17番 宮田和夫君 登壇) 74 【17番(宮田和夫君)】 総括質問の最後になりましたが、通告に従いまして順次お伺いをいたします。  その第1は、グリーンドーム前橋の運営についてであります。8月に開催された世界選手権自転車競技大会をこけら落としに、歌謡ショー、ロックコンサート、モーターショーを初めとした展示会など数多くのイベントが開催され、はや4カ月が経過をいたしました。この間の事業運営については、順調な滑り出しと評価をするとともに、関係者の並み並みならぬ努力に敬意を表する次第であります。  さて、先ほども申し上げましたが、この4カ月間を経過した現在、既利用者のグリーンドームに対する要望等を当局もそれなりに把握し、改善を要する問題、検討を要する問題などもあろうかと考えますが、以下3点についてお伺いいたします。  その一つは、イベント終了後の清掃体制であります。現在は、使用のご案内というパンフレットにも記載されているように、原状復帰が原則という観点から、事後のイベントエリア及びスタンド並びにコンコースなどの清掃費は、別途実費を申し受ける旨でありますが、コンコースなどのなどという表現の中には、トイレ清掃まで含まれているのかどうか。仄聞するところによりますると、既利用者の声として、イベントホールではトイレの清掃までやらされた。あるいはやらせるという声もありますが、当局の見解をお伺いいたします。  その二つは、冷暖房及び電気使用料は別途実費を申し受ける旨の記載があります。使用実績値が予測できるものではなく、実費主義について当たり前のこととして理解をいたすものの、清掃費については請負単金から算出すれば、事前に料金明示ができるものであり、実質主義よりも利用者にとってはより親切であると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  その三つは、附帯設備やイベント開催に伴う各種のサービス業務には、原則として指定業者の利用が義務づけられておりますが、使用者側で他の業者の利用も認められております。設備の維持管理面から追及するならば、清掃業務については一元的な請負制度を確立して、サービス料金明示方式がベターと考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  その四つは、前項とのかかわりもありますが、ドームでの競輪開催に伴い、年間稼働率も固定的に高水準を維持することが可能とした場合、清掃業務について年間請負契約の実施により、料金の低廉化と必要要員の確保が確実となり、施設の維持管理と利用者へのサービス向上となると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  その五つは、今月よりグリーンドームにおいて競輪開催が行われますが、従来にも増して喫煙指導や外れ車券の投棄防止指導などが必要と考えますが、これらの対処策について当局の見解をお伺いいたします。  その六つは、財団法人前橋公園イベントホール事務局の職員体制についてであります。現在の体制は、市派遣職員6名、臨時職員1名、業務委託派遣職員3名、嘱託員2名、総計12名で運営されております。仄聞するところによりますと、当初計画では17名程度の計画見込みとお聞きしておりますが、4カ月間の事業運営の中で職員体制は適正であったのかどうか。また、市職員の時間外勤務の実態についてお伺いすると同時に、今後の職員体制について当局の見解をお伺いいたします。  その二つは、公園遊具及び運動施設の充実と管理について、以下4点お伺いいたします。その一つは、現在市内には1人当たり7.44平方メートル、基幹公園は 174カ所存在しており、市民の憩いの場としてあるいは地域のコミュニケーションの場として重要な役割を果たしております。公園内に設置してある遊具は、公園面積や地形により若干の差異はあるものの、おおむね砂場、ブランコ、滑り台を主たる遊具として対応がなされております。一部公園にはシーソー、石の山、ジャングルジムなどの設備もなされておりますが、一口で言えば鉄とコンクリートでつくられた、大人が与えた遊具になっている感がしてなりません。  そこで、お伺いいたしますが、画一的な公園遊具ではなく、自然とのかかわり合いが持てる木上り公園や親水施設を備えた公園なども含め、自然を体感できるような発想も必要と考えますが、今後の公園遊具の設置についてどう対応していくのかお伺いをいたします。  その二つは、前橋総合運動公園にあります市民球場についてお伺いいたします。各種の大会も含め多くの市民、団体が利用し、市民のスポーツ施設として欠かすことのできない施設になっております。しかし、そのグラウンドコンディションは、利用者の間では余りよい状態でなく、かた過ぎる旨であり、結果として余りよい球場ではないとの印象があるとのことであります。これはゆゆしき事態であり、グラウンドキーパーを配置し、一日も早い汚名返上が望まれるものであります。ちなみに、他球場では県営敷島球場、高崎城南球場、安中市営球場などにおいて既に人的配置がなされ、グラウンドはもとより、トイレ、水道、シャワー室などの諸設備の管理も的確に行われている旨であります。施設の維持管理の面からも、早急に対応すべきと考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  その三つは、運動施設の夜間照明についてお伺いいたします。地域への学校開放の一環として、現在14の中学校、一つの小学校に夜間照明が設置されるとともに、社会体育施設においては、前橋総合公園、テニスコート、市民球場、市庭球コート、大山運動場、河川敷、サッカー、ラグビー場及び木瀬方面運動場に設置され、利用が図られておりますが、最近の健康問題への関心の高さから、市民のスポーツ熱はますます高まりつつあり、その施設ニーズは大きなものがあります。とりわけ土、日曜日における施設利用の競争率は大変なものがあり、これらのニーズにこたえるためにも、未設置である南部運動場、北部運動場、清里方面運動場にも照明設備を設置し、より施設の有効活用を図る必要があると考えます。しかし、夜間照明が隣接地の農作物へ与える影響も考慮せざるを得ず、産業人スポーツセンターのように、4面コートのうちで1面のみの設備実態にあることからして、南部、北部運動場、清里方面運動場、すべて設備することの難しさも実態として存在することも考えられます。したがって、各運動場の実態を勘案し、場合によってはその方面で利用度の高い施設、例えば清里方面については、青少年はもとより住民がこぞって利用している5号公園などへの設置も考えられますが、当局の見解をお伺いいたします。  その四つは、有料施設である南部運動場、北部運動場はもとより、設置可能グラウンドについては、炎天時対策、さらには降雨時の一時避難のできるダッグアウトも必要と考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  その第3は、総社歴史散歩道と周辺整備についてお伺いをいたします。平成元年度に市当局の大変なご努力により事業化された観光資源保護財団による総社、元総社の観光資源保護調査の報告会が去る18日に行われました。この報告会を契機に、みずからの居住する地区の歴史的、文化的資産を再認識し、誇りを持つと同時に、報告の具現化を図るとの前提に立って、17、18日の2日間、総社、元総社地区への多くの市民の協力のもと、秋元歴史まつりが計画実施され、地元住民はもとより、多くの市民や太田のウオークラリー、遠くは千葉からの参加もあり、一定の成果をおさめたものと考えております。秋元まつりにつきましては、当日教育長、商工部長、管理部長さんも参加いただいておりますので、詳細については申し上げませんが、地元の意気込みについては十分ご理解いただいていることと存じます。  さて、現地報告会を受けて地元個々人も、プライドオブプレイスを合い言葉に進むべく努力する気概は十分と判断しており、当局におかれましても地元報告会の翌日に庁内報告会を実施するなど、地元、行政が一体となった取り組みが開始をされる機運ありと判断いたしますが、以下2点についてお伺いいたします。  その一つは、報告の具現化をするに当たっては、地元と行政の一体的取り組みが不可欠であることは当然としても、地元が中心に対応すべきものと、行政として取り組むべき課題があると考えますが、行政として報告をどう受けとめ、どう具現化を図っていくお考えかお伺いをいたします。  その二つは、報告書の中にある天狗岩用水散策道イメージ図の掲載もあるように、用水への親水性を高めるための展望デッキなどのプランもありますが、これは以前の総括質問でも取り上げましたが、残念ながら底面は3面コンクリートの改修計画であり、一つの歴史文化遺産を失う気がしてなりません。以下、散歩道というルートプランのかかわりでお伺いいたしますが、報告によるところのルートプランは5コースあり、そのうち4コースは、群馬総社駅が起終点になっております。言うなれば総社駅が散歩道の顔になるわけであります。しかし、現在の駅構内の3分の1は屋根もない駐輪場となっており、ふさわしい駐輪場を設置するか、あるいは橋上駅にするかどうかは別にして、西口通路を開設し、自転車を分散駐輪させて、散歩コースの顔を早急に整備すべきと考えます。この事業化により、地元の盛り上がりも一層増すものと考えますが、当局の見解をお伺いいたしまして、1回目の質問といたします。なお、答弁は簡潔明瞭にお願いをいたします。 75 【イベントホール建設対策室長(本間怜君)】 グリーンドーム前橋の運営について6点にわたるご質問につきまして順次お答え申し上げます。  まず最初に、イベント終了後の清掃体制についてのご質問にお答えいたします。基本的な考え方といたしましては、前橋公園イベントホール使用規則に基づきまして、多目的に利用される各種イベントの主催者を初め入場者など関係各位に不快な感じを与えない、イメージダウンにならないような善良な管理をすべく対応を考え、実施しております。そこで、清掃体制といたしましては、利用形態の多様化を踏まえ、二つの方法を考えています。その一つの方法といたしましては、イベントによって使用するスペース、コンコース、観客席、メインイベントエリア、喫煙室、トイレなどをグリーンドーム前橋ビルメンテナンス共同企業体に、主催者の希望により法人が清掃を依頼し、かかる実費を徴収し、対応する方法、これが一つでございます。二つ目の方法として、本法人が清掃業務を委託してある共同企業体の指導監督のもとに、法人が定めた開催中または開催後行う清掃業務仕様書に基づいて主催者が行う方法、以上二つの方法によって対応しています。そこで、ご質問の件についてはトイレは含まれています。2番目のやらせるのではなく、主催者が利用の申し込みの際、経費負担などを考え、二つ目の方法、すなわち後段の方法を選択しているものと受けとめております。例えば過去のケース18件のご利用の中で、3件自主的に主催者が清掃する対応がございました。その一つは、スズラン百貨店、自分のデパートで清掃を委託している会社、例えば太平ビルサービス会社が清掃を行う。二つ目として、東和銀行従業員運動会の開催に当たりましては、太陽ビルサービス株式会社が東和銀行系列ですると。それから、三つ目としてFM群馬は自主的にやると、このようなことが過去3回にございました。  それから、第2点の清掃費の実費主義よりも料金明示方法が、利用者にとってはより親切ではないかとのご質問にお答えいたします。清掃エリア別かつ清掃時間帯の単価による方法が考えられ、現在とられている清掃方法の前段の方法がその方法でございます。  それから、第3点の料金明示方法につきましてお答えいたします。今後清掃方法の選択制の方法を、先ほど申しました延べ18件のうちの3件が選択制でございますので、ほとんどはイベントホールに依頼するというケースが多いもんですから、それらを参考に現在選択制については改めて料金単価明示の方法で対応したいというふうに考えております。  それから、第4点の清掃業務についての年間請負契約の実施による料金の低廉化と必要要員の確保についてのご質問にお答えいたします。現在のエリア別の稼働率を考慮いたしまして、日々清掃を必要とするエリアにつきましては、年間請負契約方式をとっております。その他のイベントエリアにつきましては、イベントの大小によって利用されるエリアが異なり、イベント終了後20ないし30名の清掃員を動員し、かつ深夜にわたらなければならない清掃方法もございます。現在我が国にある大規模の施設との比較論の中でも、現時点では臨時的対応として単価契約を締結して、臨時の清掃方式をとっているのが非常に多うございますので、ご質問の趣旨についてはさらに研究させていただきたいと思っております。  それから、第5点のグリーンドーム前橋において、今月から競輪が開催されるが、従来にも増して喫煙指導や外れ車券等の投げ捨て防止などが必要と考える。これに対する対処策というご質問でございますが、基本的な考え方といたしましては、前橋公園イベントホールの使用規則の第3条、使用条件というのがございますが、これに基づきまして一つの計画書の提出を求めまして、それに基づきまして主催者とよくご相談をしながら、ご指導に当たっていきたいというふうに考えております。特にご質問の件の中で、先ほどもご答弁申し上げましたが、イベント開催中または開催後の清掃のあり方につきましては、清掃業務仕様書に基づきまして、開催中特に巡回清掃に重点を置きまして、捨てづらい環境づくりにして当面対応をせざるを得ないというふうに受けとめております。  それから、最後の6点目の財団法人前橋公園イベントホール事務局の職員体制についてのご質問でございますが、まず最初に職員体制につきましては、議員さんご案内のとおり、グリーンドーム前橋を20カ月の工期にて完成させる厳しい工程などのため、その結果は厳しい環境となりました。その経緯の主なものを例を挙げて申し上げますと、5月までは完成に向けての対応ということで一応努力しました。あわせて完成後の管理運営、業務の準備という業務もございました。8月のオープンまでは、完成後の諸機能の運転、すなわち事故防止のための対応、それから8月の8日は落成式を初めオープニング記念行事、さらに4日間にわたる夜6時までの市民開放への対応と。それから、4番目は世界選手権の自転車競技大会の開催に当たりまして、8月12日から27日までの長期にわたりまして、準備、本番、撤去、スタートの一員として本来業務のほかに従事したという経緯がございます。議員さんにおかれましては、国際的なイベントは特にプレスセンターの対応は、時差の関係で24時間対応というのが現実の対応でございました。また、各国の選手につきましても、6時の早朝練習という対応もございました。等々の対応がございました。それから、9月は選手権競技大会の仮設バンクの撤去関係の工事、10月におきましては群馬国際温泉フェスティバルのスタッフの一員として10月の8日から17日までの長期にわたり、本来業務のほかの業務に従事した経緯がございます。さらに、その他のイベントにつきましては、初めてご利用される方々が非常に多いもんですから、失敗されると大変困りますので、成功裏に終わるべく、各分野におきまして奉仕的精神で職員各位が対応いたしました。その結果は、今日の評価をいただいているような結果に相なったと思っております。また、新しい施設のために行政視察が非常に多く昼間の対応をしたために、そのハンディが夜間に回るということもございました。以上のようなやむを得ない一過性の状況ということになったかと思います。現時点におきましては、先ほど来ご質問のございました12月の16日からの競輪の開催もございますので、それらを踏まえまして、過去のイベントの実態、今後の予測等を見まして、午前中金子議員さんにもご答弁申し上げましたが、職員体制の充実の必要性は一応考えられます。かつ実質3カ月間の施設の利用の実績から見まして、実態に沿った勤務条件等の整備等を期し、労働環境の整備に当たっていきたいと、こういうふうに考えております。 76 【公園緑地部長(大嶋昭一君)】 公園に対する2点につきましてお答えをさせていただきます。  まず、第1点の公園の遊具でございますが、公園を利用する子供たちの年齢層を十分考慮して設置しておりますが、特に幼児の場合、ブランコ、滑り台、砂場などの遊具は大変人気がありますし、欠かすことのできないものと考えております。小学校高学年になりますと、もっと冒険心をそそるような複合的な施設が期待されております。したがって、上ったり、ぶら下がったり、あるいは滑ったりできるような木製のフィールドアスレチックなど、近隣公園を中心として配置しているのが現状でございます。なお、敷島公園に設置いたしました大型木製遊具の海賊船あるいは嶺公園内の水の広場に設置をいたしました水の滑り台あるいはいかだ、そういったものなどは大変日曜日などは利用されておるようでございまして、これからも自然環境やその地域性などを生かして、魅力と特色のある公園づくりを推進してまいりたいと考えております。  2番目の市民球場に対する野球場のグラウンドキーパーの件でございますが、前橋総合運動公園の野球場につきましては、開設以来一応原則的に利用者によってグラウンド管理をしていただこうということで、スタートさせていただいた経緯がございますが、なかなかうまく運営されておりません。特に最近そういった改善の声が聞こえておりますので、これらの管理につきましては、前橋市公園緑地協会に委託をしております。新年度新たにそのグラウンドキーパーを配置して、うまく運営できるような体制づくりを進めたいと考えておりますので、ご了解をいただきたいと思います。以上でございます。 77 【管理部長(遠藤次也君)】 方面運動場への夜間照明の設置ということでございますが、これはぜひ促進はしたいのでございますが、周囲の農作物への影響等々から少々難しい面もございます。南部運動場につきましては、工業短期大学のグラウンドといたしまして、測量等の実習に使うということから、北、東の一部に照明を設置してございます。北部運動場につきましては、周囲の環境等を見ながら、今後設置につきまして研究をしてまいりたいと考えております。  ご質問にございました清里方面運動場につきましては、実態に即して別の代替の場所にどうかということでございますが、お話にございましたのは、高井町の総社町の5号公園かと思いますが、公園緑地部の所管となってございます。公園緑地部とよく連絡を図りながら検討をさせていただきたいと思っております。  それから、ダグアウトの設置につきましては、必要性を認識しておりますが、スペース等の関係もございます。これも検討させていただきたいと思っております。
     それから、総社歴史散歩道の整備に当たっての行政課題ということでございました。この報告は、教育委員会がこの地区で計画をしておりました総社歴史散歩道の整備について、どういうふうに整備を図っていったらよいかということにつきまして、観光資源保護財団の提言を得るために調査をしたものでございます。提言の内容につきましては、報告書に詳細に書かれてございまして、会場でもスライド等で説明をしまして、地元の方々にもよくご理解をいただけたと思っております。この内容につきましては、地元が行うもの、それから行政が行うものというふうに分かれております。行政内部でも、また教育委員会を初め多くの部課にまたがる仕事の積み重ねが必要になってきております。したがいまして、地元の熱意と市の協力体制が一つのポイントになるというふうに考えております。こういうことから、この報告会の翌日職員の勉強会も開かせていただきました。また、地元とも26日にこの報告会を受けまして、秋元歴史まつりの反省会等も行いまして、総社の町のあり方等を含めまして、文化財の活用、まちづくりについての意見交換を行っております。今後ともこういった意見交換の場を設けまして、よりよい散歩道整備が行えるように努めてまいりたいというふうに考えております。 78 【市民部長(舩津正作君)】 総社駅の駐輪対策についてのご質問がございましたので、私のほうから答弁させていただきたいと思うわけですが、総社駅の自転車の整理につきましては、市といたしましても年2回行っておるわけでございます。1回当たりの保管する自転車というのも相当あるわけでございます。私のほうといたしましても、その整理の方法もいろいろ時間がかかるわけでございまして、当初注意を促すというふうなことで、注意札をつけまして、それから14日間でその間の経緯を見ると。なおかつ注意札がついている自転車につきましては、今度は警告するというふうなことで警告札をつけまして、なお7日間たちまして注意札と警告の二つの札がついている自転車につきまして、整理をさせていただいているというふうなことでございます。その後約6カ月保管をいたしまして、その間防犯登録であるとか、そういったようなことからいたしまして、いろいろ所有者等も調べまして、いろいろ引き取りの関係なんかについてもご協力をいただているわけですが、なかなか実際にはそれらの関係が整理されていないというふうなことがあるわけでございます。  そういう中で、先ほど屋根つきの自転車であるとか、西口の整備の問題というふうなお話があったわけでございますが、いずれにいたしましてもあの土地そのものがJRの土地でございますし、所有権の問題もございますので、そこの土地に市においてそういうことをするということは、非常に難しいことだというふうに考えておるわけでございますし、まして西口の駐輪場ということになりますと、いろいろの関係もございますので、非常に難しいんではないかというふうに考えているわけでございます。よろしくお願いいたしたいと思います。 79 【17番(宮田和夫君)】 簡潔にご答弁を求めたんですが、結果として趣旨から外れるような答弁もいただきましたんで、質問要旨について割愛する部分は割愛をいたしまして、引き続いてお尋ねいたしたいと思います。  まず一つは、清掃体制の関係でございますが、原状復帰、このことについて否定はいたしません。お答えいただきましたように、トイレも含まれるということでございますが、トイレにつきましてはドームの基本的な附帯設備と、こういうふうな認識のもとに立って、本来であれば基本使用料に含めての料金体系を設置することが望ましいというふうに私は考えますんで、これは今後十分、先ほどのご答弁と含めまして、検討いただくようにお願いをしておきたいというふうに思います。  それから、職員体制の関係でございますけれども、具体的な表現はなされなかったわけでございますが、相当な職員の努力の中で運営をされておる。努力というよりも、言ってみればもう犠牲の上に事業運営されておるというのが現在の労働の実態であろうというふうに私は思っております。したがいまして、そこで労働基準法89条に基づきます就業規則、これが今現在策定されておらないということが、以前のほかの方の質問の中で明らかになっておるわけでございますが、今現在なぜ就業規則そのものが策定されていないのかお尋ねをしておきたいと思います。仮に現在の常時10人以上の労働者がいないということで、就業規則は策定されておらないとするならば、勤務時間あるいは勤務条件、こういったものがすべて市の服務をそのまま持ち込んで対応しているがゆえに、結果として8時30分から17時までの服務と。その残りの部分についてはすべて時間外労働ということで、大変な過酷な状態にあるんだろうというふうに思っておりますが、その辺の考え方について当局の見解をお伺いしておきたいと思います。  その三つは、財団法人既に発足されておるわけでございますが、今現在なお財団法人そのものの職員採用ということが皆無であるわけでございますけれども、採用の考え方についてお尋ねをしておきたいと思います。特に採用をなぜしなかったのか、この辺を明らかにしておいていただきたいと思います。  公園関係については、今後の当局のアイデアを含めました前向きな検討をお願いをしておきたいと、こういうふうに思います。  グラウンドの関係、これも回答からいきますと、近々のうちに公園緑地協会、この辺との相談の上で、よい整備方法が検討されるということでございますので、了解をしておきたいと思います。  それから、夜間照明、これは先ほど私自身が設問したときに、周りの環境によってつけられない特有な実態については既に承知をしております。承知をしているからこそ、逆に高井の5号公園ということで申し上げましたんで、回答の中では公園緑地課ですか、管轄が。こちらのほうと十分連絡をとって対応するということでございますんで、この辺だけはぜひ現状の清里基幹運動場が周りが全部畑、こういう実態でございますから、この部分は調整区域ということも勘案をすると、将来的にもかなり長い間設置することはもう不可能でございますから、そういう意味合いで代替ということで提起申し上げましたんで、この辺だけひとつ前向きに検討をお願いをしたいということと同時に、一言だけ見解を賜っておきたいというふうに思います。  それから、歴史散歩道の関係でございますが、結果的に5コースのうちの起終点の顔ですよということを申し上げたんですが、自転車の現在の実態でなくて、西口をあけることによって、2カ所に分散駐輪ができる。そのことによって現状の使用実態からいけば、前橋西高の生徒、こういった人たちが非常に多くの自転車でもって通学している実態があるわけでございますから、単にJRの用地ということでなくて、西口に新たに用地を確保して対応するということも、極めて現実的な対応だというふうに思っておりますし、そのことによって結果として、駅前の群馬総社の停車場線と前橋伊香保線との交差点における交通実態、つまり前橋へ向かう生徒、六中へ向かう生徒、片一方は前橋西高へ向かう生徒ということで、なおかつあの駅前通りについては、大型ダンプが通行するメイン道路というふうなことで、朝晩これらの部分については、交通指導員さんも何かあっても責任が持ち得ないと、こういう実態にあるわけでございますから、そういう意味合いでは西口を整備することによって、一石二鳥の対応が可能であると、こういうふうに思っておるわけでございます。いわんや将来産業道路と仮称第二大渡橋線が接続になったときには、当然のこととして面的整備、これらについても検討されることは当然だというふうに思っております。したがいまして、それらの部分について、詳細についてはもう回答は結構でございますんで、ドームの関係だけを中心にお尋ねをしたいというふうに思いますので、簡単に今申し上げました3点だけの回答をいただきたいというふうに思います。以上です。 80 【イベントホール建設対策室長(本間怜君)】 トイレの関係につきましては、先ほど料金単価方式を取り入れますので、ただ基本料金の中に含めるのは、ちょっとエリア別がトイレの数で大分変わってまいりますので、基本的な考え方は踏まえて料金明示方式で対応したいと考えております。  それから、就業規則の関係につきましては、議員さんご案内のとおり、労働基準法の適用事業所でございまして、9条によって労働者の定義の中で、法人から賃金支払えるものというのが労働基準法の定義に入っております。そして、就業規則の規定は、その根拠を89条によりまして、ご案内のとおり常時10人以上という形。そういった中で、現時点の職員の実態は、法人が非常勤と嘱託として採用しているのが2名と臨時が1名、計3名と。ほかに前橋市職員が6名という実態からでございます。  それから次に、前橋市職員の勤務条件関係については、現時点におきましては、前橋市職員の勤務条件関係の条例、規則等を準用して、現在対応しているということでございます。  それから、職員の採用の件につきましては、イベントの実績、さらにこれから予想されるイベントを踏まえて検討するなどの諸般の事情により今日に至っておりますが、実質3カ月の実績などから見て、先ほどご答弁申し上げたような考え方で、大変ご心配いただいておりますが、職員の健康管理面などに配慮しながら、職員体制の充実等々を図ってまいりたい、こういうふうに思います。どうぞよろしくお願いします。 81 【17番(宮田和夫君)】 もう時間ございませんので、職員体制の関係だけお尋ねをしておきたいと思います。今答弁ございましたように、市の派遣職員が6名、それから臨時が1名、嘱託が2名ということで、現在9名ということでございまして、この9名が労基法で言うところの89条に該当しないよと、そのことは私も労働基準監督署には確認をいたしたわけでございますが、その関連含めてお尋ねをしますが、一つは市の派遣職員の勤務時間の実態、こういった部分を考えたときに、1名の職員を採用しますと、結果として10名ということで、就業規則の作成義務ができると。したがって、採用でき得なかったのか、あるいは就業規則が今現在策定されていないから、採用ができなかったのか、そのいずれなのかひとつ明確にお答えをいただきたいというふうに思います。  その二つは、3月議会におきまして総務常任委員会がありまして、その中で人事課長が派遣職員の問題について次のように答弁されているんです。身分的には将来職員が不利にならないような考え方から、前橋市の職員と、それから団体の身分をあわせ持った形で派遣をしたい。給与、退職手当、そういった手当関係につきましては、これは市の関係法規を適用、旅費、服務、勤務時間、休日等は、法人の業務に従事するために、基本的には各法人の関係法規を適用していくということで、若干市の職員と違ってくると、こういうふうに答弁なされているんです。つまり就業規則が現在作成されていない現段階で、旅費、服務、勤務時間あるいは休日等、一体何を根拠に運営をされているのか。そしてまた、その三つは市の根拠規定をそのまま持ち込んで運営されているというふうな実態にあったとしたら、3月議会における答弁と全く食い違っておるわけでございまして、言ってみれば議会答弁が間違っておったのか、ごまかしであったのか、あるいは今現在のイベントホールの運営がごまかしであったのか、誤りであったのか、ひとつ明確にお答えをいただきたいというふうに思います。  その四つは、前橋公園のイベントホールの就業規則の案ということでありますると、適用の範囲ということで、案文の中の第2条2項に、嘱託または臨時職員については理事長が別に定めると、こういうふうな案文がございます。就業規則が今現在ない中で、臨時職員、それから嘱託職員、いわゆる3名の雇用があるわけでございますが、これらの人たちの労働条件は一体何を根拠に策定をされたのか。就業規則が策定されて、初めて理事長が定めるということが可能であって、今現在その就業規則が策定されていないという中で、何を根拠に採用し、対応されているのかお尋ねをしたいと思います。  最後に、派遣されている職員の時間外勤務の実態と今後の人員体制について、先ほどイベントホール対策室長の答弁の中では、十分これから検討すると、業務量に見合った要員配置について考えるということでございますが、市行政当局として派遣する立場から、ぜひ今後の要員体制について考えているのか明確にご答弁をいただいて、3回目の質問を終わりたいと思います。 82 【イベントホール建設対策室長(本間怜君)】 第3質問にかかわって4点のご質問ございました。まず、第1点の件につきましては、職員体制の基本的な考え方は策定してございます。このような中で、グリーンドーム前橋はいまだかつて経験のないイベントの開催によって対応が予測しがたい施設の管理運営であるため、当面固定イベントとしての12月16日から開催の競輪の開催状況などを見て、実態に沿った職員体制を考えていくと、こういう前提でございました。  それから、第2点につきましては、第三セクへの関係でございますが、3月の予算委員会ですか、その議事録等を見ますと、人事課長答弁は、基本的な考え方の方針だと受けとめております。このような中で、現時点においてグリーンドーム前橋においては、当面の対応としての措置、すなわち多用途の施設の利用形態の実績を見るといったような関係からの当面の措置としてご理解願たいと思っております。  それから、第3点につきましては、第2点の際ご答弁申し上げたとおりでございます。  それから、第4点の根拠につきましては、前橋市非常勤職員の運用要綱などを根拠に一応対応してまいりました。以上でございます。 83 【総務部長(関口和雄君)】 財団法人イベントホールの職員体制につきましては、先ほど本間室長のほうからご答弁申し上げた実態がございます。ご指摘のあった職員の時間外勤務の問題等につきましても、大変職員のご労苦と、それから努力ということを高く認識はしておるわけでございます。先ほど申し上げたとおりでございますが、いずれにいたしましても今回の大型イベントの管理運営に当たりましては、それぞれの今までの準備段階、それからこれに続く連続的な大きなイベントの事業の連続開催、そういったようなノーハウの課題、それから一過性的な問題、それから過渡的な特殊事情があったということも大きく起因していると思いますが、いずれにしても基本的には人員の不足があったというふうに認識しておりますので、今後の人員体制につきましては、計画に基づきまして体制を早急に実現できるよう努めるとともに、グリーンドーム利用に大きな比重を占める競輪開催を担当する競輪事務所との協力体制をも検討して、職員の勤務条件整備を図ってまいりたいと思っております。以上でございます。 84 【議長(梅沢富雄君)】 これをもって総括質問を終わります。  以上で代表質問及び総括質問を終結いたします。 85          ◎ 決算特別委員会設置・付託 【議長(梅沢富雄君)】 おはかりいたします。  ただいま上程中の議案のうち、議案第89号は22人の委員で構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上審査することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」の声あり) 86 【議長(梅沢富雄君)】 ご異議なしと認めます。  よって、議案第89号については22人の委員で構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上審査することに決しました。 87          ◎ 決算特別委員会委員の選任 【議長(梅沢富雄君)】 おはかりいたします。  ただいま設置されました決算特別委員会の委員については、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元にご配付の決算特別委員会委員一覧表のとおり22人を指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」の声あり) 88 【議長(梅沢富雄君)】 ご異議なしと認めます。  よって、ただいま指名いたしました22人を選任することに決しました。 89          ◎ 休       憩 【議長(梅沢富雄君)】 この際、暫時休憩いたします。                              (午後4時22分) 90          ◎ 再       開                              (午後4時32分) 【議長(梅沢富雄君)】 休憩前に引き続き会議を開きます。 91          ◎ 諸 般 の 報 告 【議長(梅沢富雄君)】 諸般の報告を事務局長からいたします。 92 【事務局長(森田忠君)】 ご報告申し上げます。  決算特別委員会委員長から正副委員長の互選を行った結果の報告がありました。  決算特別委員会委員長に細井貞夫議員、同じく副委員長に中村賢議員が当選されました。以上です。 93          ◎ 委員会付託省略 【議長(梅沢富雄君)】 おはかりいたします。  ただいま上程中の議案のうち決算特別委員会に付託の議案を除く議案第90号から第 102号まで及び報告第17号、以上14件については、会議規則第36条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」の声あり) 94 【議長(梅沢富雄君)】 ご異議なしと認めます。  よって、議案第90号以下14件については委員会の付託を省略することに決しました。 95          ◎ 討       論 【議長(梅沢富雄君)】 これより委員会に付託を省略した議案第90号以下14件に対する討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。           (10番 富山弘毅君 登壇) 96 【10番(富山弘毅君)】 私は、日本共産党市議団を代表し、五つの議案について反対討論をいたします。  まず、議案第95号 前橋市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例について反対の理由を申し上げます。これは、年金及び休業補償の額を完全自動給与スライド制に移行させることを主としたものでありますが、スライド制への移行と最低限度額の設定については、給付額を増加させるので、改善であるとはいうものの最高限度額の設定は問題であります。最高限度額を設けることは、これによって高齢者の中に給付額が頭打ちにされて、切り下げられるものが出ること。労働基準法に定める休業補償は賃金の6割とするという原則を崩すことになることなどから改悪であります。したがって、改悪を含む条例改正には賛成できないのであります。  議案第90号 一般会計補正予算は市民本位の予算でなく、また消費税を存続させたままの内容であること。議案第92号 競輪特別会計補正予算については、我が党は地方自治体がギャンブルを奨励し、これを財源として当て込むことは、自治体のあり方としては妥当でないと考えていること。また、議案第93号の水道事業会計補正予算は、消費税転嫁のままであること。さらに、議案第94号 下水道事業会計補正予算は、消費税とともに本年度下水道料金の値上げを行った当初予算の延長線上のものであることなどにより、それぞれ反対であります。  以上をもって反対の討論といたします。(拍手) 97 【議長(梅沢富雄君)】 以上で討論を終結いたします。 98          ◎ 表       決 【議長(梅沢富雄君)】 これより議案第90号から第 102号まで及び報告第17号、以上14件を採決いたします。  まず初めに、議案第90号、第93号及び第94号、以上3件を一括採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立多数) 99 【議長(梅沢富雄君)】 起立多数であります。  よって、議案第90号、第93号及び第94号、以上3件は原案のとおり可決されました。  次に、議案第92号、第95号、以上2件を一括採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立多数) 100 【議長(梅沢富雄君)】 起立多数であります。  よって、議案第92号、第95号、以上2件は原案のとおり可決されました。  次に、残る議案第91号、第96号から第 102号まで及び報告第17号、以上9件を一括採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立全員) 101 【議長(梅沢富雄君)】 起立全員であります。  よって、議案第91号、第96号から第 102号まで及び報告第17号、以上9件は原案のとおり可決並びに承認されました。 102          ◎ 請願上程 【議長(梅沢富雄君)】 日程第2、請願第6号及び第7号を議題といたします。
    103          ◎ 委 員 会 付 託 【議長(梅沢富雄君)】 請願第6号及び第7号の2件については、お手元にご配付の請願文書表のとおり、第6号については教育民生常任委員会に、第7号については総務常任委員会にそれぞれ付託いたします。 104          ◎ 意見書案上程 【議長(梅沢富雄君)】 日程第3、意見書案第19号を議題といたします。 105          ◎ 説 明 の 省 略 【議長(梅沢富雄君)】 おはかりいたします。  ただいま上程いたしました意見書案第19号については、会議規則第36条第2項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」の声あり) 106 【議長(梅沢富雄君)】 ご異議なしと認めます。  よって、意見書案第19号は提案理由の説明を省略することに決しました。 107          ◎ 質       疑 【議長(梅沢富雄君)】 これより意見書案第19号に対する質疑に入ります。           (「なし」の声あり) 108 【議長(梅沢富雄君)】 ご質疑がないようですので、質疑を終結いたします。 109          ◎ 委員会付託省略 【議長(梅沢富雄君)】 おはかりいたします。  意見書案第19号については、会議規則第36条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」の声あり) 110 【議長(梅沢富雄君)】 ご異議なしと認めます。  よって、意見書案第19号は委員会の付託を省略することに決しました。 111          ◎ 討       論 【議長(梅沢富雄君)】 これより意見書案第19号に対する討論に入ります。           (「なし」の声あり) 112 【議長(梅沢富雄君)】 討論はありませんので、討論を終結いたします。 113          ◎ 表       決 【議長(梅沢富雄君)】 これより意見書案第19号を採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立全員) 114 【議長(梅沢富雄君)】 起立全員であります。  よって、意見書案第19号は原案のとおり可決されました。 115          ◎ 休 会 の 議 決 【議長(梅沢富雄君)】 おはかりいたします。  委員会審査のため明8日から20日までの13日間を休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」の声あり) 116 【議長(梅沢富雄君)】 ご異議なしと認めます。  よって、明8日から20日までの13日間休会することに決しました。 117          ◎ 散       会 【議長(梅沢富雄君)】 以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、これにて散会いたします。                              (午後4時40分) 当サイトに掲載されているすべてのコンテンツは前橋市議会の著作物であり、日本国内の法律および国際条約によって保護されています。 Copyright (c) Maebashi City Council, all rights reserved. ↑ ページの先頭へ...